「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」は音で楽しめ!話題の立体音響上映を体験
2017年12月22日 15:00
[映画.com ニュース] 「スター・ウォーズ」シリーズの最新作「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」が、12月15日に封切られた。日本でも、公開を心待ちにしていたファンが公開直後に多数劇場に詰めかけ、週末興行収入は初登場No.1を達成。早くも2回・3回目を見に行くファンも多く見られ、シリーズの根強い人気を証明している。
作品のリピーター、あるいはこれから見に行こうと考えているファンにとって、「どこの劇場で鑑賞するか」は最優先事項といえる。画面いっぱいに広がるスクリーンで唯一無二の世界観を楽しみたい、あるいはアトラクション型上映「4D」で臨場感を味わいたい、そのような楽しみを追求するのも一興。では、音響に関してはどうだろう。「スター・ウォーズ」の世界観は、良い音で楽しんでこそ真価を発揮するのではないか。そこで今回は、THXとULTIRAという音にこだわった2つの上映システムを備えたイオンシネマに注目したい。
まず、THX、ULTIRAとはどういった上映システムなのか? まず、THXは「スター・ウォーズ」の生みの親、ジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ」の映像や音響を彼の意図通りに実現するために作った認定規格を原点としている。映画上映環境を3つの観点(室内音響、映像システムとその調整、音響システムとその調整)からテストし、すべての基準をクリアしたものがTHXと認定されるのだ。
次にULTIRAだが、こちらの売りは高音域・中高音域・中低音域・低音域をコントロールした“4ウェイ立体音響”。セリフや効果音など、映画に収められているあらゆる音が聞きとりやすく、どの座席でもクリアに聞こえるのが特長だ。さらに、音響だけでなく特別規格の専用シルバー・スクリーンを導入。巨大なスクリーンとクリアサウンドを楽しむことができ、観客の没入感を極限まで高めてくれる。
どちらも違った楽しみ方ができそうだが、今回はスケジュールの都合でTHXが導入されている神奈川県・イオンシネマ海老名をチョイス(ULTIRAは、イオンシネマ幕張新都心に導入されている)。こちらの7番スクリーンは、旧ワーナー・マイカル・シネマズ海老名時代に日本で初めてTHXに認定された、いわば日本のTHXの聖地。音も含めて、「スター・ウォーズ」を楽しむのにぴったりのスクリーンといえる。イオンシネマ海老名のTHXで「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」を体験すると、どのような“発見”があるのだろうか?
「スター・ウォーズ」のようにド派手なバトルが畳みかける作品となれば、戦闘シーンの音響に迫力を求めるのは当然。THXは立体音響でこのようなファンの願いを十二分にかなえてくれるが、今回実際体験して判明したのは、戦闘以外の静かなシーンにおける臨場感だ。
例えば、最後のジェダイであるルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)が住んでいる惑星オクトーで、ルークとヒロインのレイ(デイジー・リドリー)が会話するシーン。ルークがジェダイについてどう考えているのかが明らかになる重要な会話が交わされるため、思わず彼らの言葉に意識が集中してしまうが、このシーンにおいては、遠くから島に押し寄せる波の音や、島に住む鳥のような生物ポーグの鳴き声がかすかに聞こえてくる。観客もその場にいるような感覚を楽しめる演出といえるだろう。
この立体的な音響演出は、レイとカイロ・レン(アダム・ドライバー)が、お互いに遠く離れた場所にいながら、フォースの力で意思を通わせ合うシーンでも効果を発揮する。はるか彼方から、耳ではなく心に直接聞こえてくる“声”とは、どのように伝わってくるものなのかを、肌で感じ取ることができた。
もちろん、前述したとおり戦闘シーンの音響効果も抜群。本作では、画面のあちらでもこちらでバトルが起きているというシーンが多いが、それぞれのバトルから生じる衝突音、爆発音が立体的に配置された音響演出が、戦闘の激しさ、規模の大きさを実感させる。宇宙空間での戦闘で特に印象的なのは、多数の戦艦がハイパードライブを出て、次々と空間に出現するシーン。何もない宇宙空間に、突如、出現する瞬間の音響が新鮮だ。また、敏しょうな動きに秀でた戦闘機Xウイングが、急旋回する際の摩擦音も迫力たっぷりに表現されていた。
「スター・ウォーズ」に欠かせないライトセーバーのバトルも、あの「ブーン……ブーン」という音があってこそ。本作では、レイの青いライトセーバーと、カイロ・レンの赤いライトセーバー、さらに他のキャラクターたちのさまざまな武器が同時に使われる大バトルシーンがある。この場面は、多種多様な打撃音が同時発生する、効果音の多いシーンだが、THXの音響だと、この場面でもレイのセーバーとカイロ・レンのセーバーが異なる音を発していることが分かる。やはり音響は、「スター・ウォーズ」の重要要素なのだと感じられた。
「スター・ウォーズ」を見るなら、画面だけではなく音響にもこだわってこそ、あの世界を臨場感たっぷりに味わうことができる。今回のTHX体験は、それを再確認する機会となった。
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