阿部寛「新参者」聖地・日本橋でファン500人との触れ合いに感無量!
2017年12月12日 19:00
[映画.com ニュース] 東野圭吾氏による人気ミステリー「新参者」シリーズの映画化第2弾で、完結編となる阿部寛主演作「祈りの幕が下りる時」の完成記念レッドカーペットイベントが12月12日、東京・COREDO室町2横の仲通りで行われ、阿部のほか、共演の松嶋菜々子、溝端淳平、田中麗奈、春風亭昇太、飯豊まりえ、伊藤蘭、小日向文世、メガホンをとった福澤克雄監督が出席した。
本作は日本橋署にやってきた凄腕刑事・加賀恭一郎(阿部)が主人公の人気シリーズ。完結編となる今作では、加賀が女性演出家・浅居博美(松嶋菜々子)と出会ったことをきっかけに、シリーズ史上最大の事件に挑む姿を描く。50メートルのレッドカーペットに現れた阿部らを出迎えたのは、約500人のファンたち。次々と求められる握手に快く応じた阿部は、同シリーズがフィナーレを迎えることについて「ここまでまっすぐな役をやらせていただく機会はなかった。加賀恭一郎という役は、僕の基盤であって、何年かに1度帰ってこれる役者の芯の部分。今回最後ということは少し寂しい思いもあります」と感無量の面持ちで語っていた。
阿部と同じくドラマシリーズから参加している溝端は「このシリーズが始まった当初は、東京に出たばかりの頃なんです。人形町の方々が本当に温かく、撮影にも協力的でした。この作品を多くの方々に見てもらいたいということと同時に、この町の素晴らしさを伝えられたらなという思いが出てきていたので、お別れとなるのは非常に寂しいですね」としみじみ。一方、田中はシリーズ完結が実感できないようで「終わると言っても終わるような気がしませんね。登場人物が想像のなかでまだ動いています」と胸中を明かしていた。
シリーズ初参加となった松嶋は、元々同シリーズのファンだったようで、初共演となった阿部との対面時には「あ、加賀さんがいる!」と心躍ったようだ。「『家政婦のミタ』で演じたクールな役どころのイメージが強かったんです。でも、初めてお芝居させてもらったとは思えないほど温かいものを感じました」という阿部の賛辞に対して、「ぜひまた違った形でご一緒させていただきたいです」と再共演を固く誓っていた。
加賀が博美を見て「やっぱ超キレイだな」というセリフは、松嶋のキャスティングが確定した時点で、福澤監督が“超”を付け加えたもの。「美しい方なんでね、1発で決めました」と即座に改稿を決めたことを福澤監督が暴露すると、阿部は「本当に言いやすかったです。(撮影は)1発OKでしたね」とニッコリ。「役柄がそういう設定ですので(笑)」と謙そんしていた松嶋だったが、「ちょっと嬉しかったです」と思わぬべた褒めに照れ笑いを浮かべていた。
「祈りの幕が下りる時」は、2018年1月27日から全国で公開される。