カンヌで話題、壮絶アクション「悪女」監督が来日!影響を受けたのは“あの傑作”
2017年12月6日 17:00

[映画.com ニュース]壮絶なアクションがカンヌ国際映画祭で大きな話題となった韓国映画「悪女 AKUJO」のチョン・ビョンギル監督が来日。12月5日に都内で行われた試写会で舞台挨拶に登壇し、観客からの質問に答えた。
藤原竜也と伊藤英明が共演した「22年目の告白 私が殺人犯です」のオリジナル版となる「殺人の告白」を手がけたチョン監督の最新作。親を殺され、組織に殺し屋として育てられ、数奇な運命を経て国家情報局の暗殺者となったヒロイン・スクヒ(キム・オクビン)の戦いを描く。
冒頭7分間、組織に殴り込みをかけたスクヒの主観的な視点で描かれるシューティングゲームの画面のような激しい戦いから、クライマックスのカーアクションまで、息つく暇もない壮絶なアクションが連続する本作。観客からは、どうやって撮影したのか? どこまで俳優が演じているのか?など次々と質問が飛んだが、監督は「個人的に気に入っているのは、バイクに乗って日本刀を手に戦うシーンですが、これといって大変なシーンはなかったです」と言い切る。
クライマックスでは、スクヒが、車のボンネットの上に乗った状態で片手でハンドルを操り、敵の乗るバスを追いかけるというド派手なカーチェイスが展開するが、「危険そうに見えて、全然そうでもないんです。ヒロインがボンネットに乗ってはいますが、(安全用の)ワイヤーを渡していますし、車内にアクション監督がいて、彼が車を運転してますから」と淡々と振り返った。
ヒロインが政府に雇われた最強の暗殺者であるという設定は、監督が子どものころに見て衝撃を受けたというリュック・ベッソンの「ニキータ」へのオマージュ。「この作品は『ニキータ』への敬意から始まり、ブライアン・デ・パルマの『キャリー』、韓国のキム・ギヨン監督の『下女』が下地になっています」と明かす。韓国において、女性主人公のアクションムービーというのは珍しいが「ないからこそ、自分が作りました。自分がただやりたいことをやった映画です」と胸を張った。
質問が途切れると、チョン監督は観客へ逆質問。前作の「殺人の告白」をどれくらいの人が見ているか? 「見た」という人たちにさらに本作と前作、どちらが面白かったかを尋ねたが、本作の方が好きという観客が多いことに「私もそう思います」と満足そうに笑みを浮かべていた。
「悪女 AKUJO」は、2018年2月10日から全国公開。
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