米国史上最大級の暴動に直面した“本人”が登場 「デトロイト」特別映像公開
2017年11月28日 18:00

[映画.com ニュース] 「ハート・ロッカー」や「ゼロ・ダーク・サーティ」で知られるオスカー監督キャスリン・ビグローが、1967年に米国で起こったデトロイト暴動を描く「デトロイト」の特別映像が、公開された。当時の記録映像や関係者のインタビューで構成され、暴動発生時のものものしい雰囲気や被害状況等が伝わる映像となっている。
5日間で43人が死亡、1000人以上が負傷、逮捕者は約7000人にも及んだデトロイト暴動を題材に、捜査中の警官が黒人少年をなぐったことがきっかけで起こる“戦慄の一夜”を描く。暴動2日目の夜、銃声の通報があり、デトロイト市警察をはじめ、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵が、アルジェ・モーテルで銃の捜索を開始。そのさなか、数人の警官が捜査手順を無視し、宿泊客の人権を無視した不当な尋問を始める。それはやがて、自白を強制する「死のゲーム」へと変貌していく。
元デトロイト市警察署長のアイク・マッキノン氏は、「1967年当時、黒人は差別され、地位の低い職にしか就けなかった。週末だけで、1000人以上の黒人が逮捕された」、劇中では「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のジョン・ボヤーガが演じている警備員、メルビン・ディスミュークス氏は「見えない人種差別があった。(暴動時は)一触即発の状況だった」と証言。ドキュメンタリーかと見間違うような本編映像が合間に挿入され、事件の悲惨さが克明に描かれている。
「デトロイト」は、2018年1月26日から全国公開。
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