フランス開催「ジャポニスム2018」で野村万作×萬斎×裕基“親子三大共演” 蜷川さん舞台も上演
2017年11月22日 19:40

[映画.com ニュース] 日仏の友好160年にあたる2018年に開催される「ジャポニスム2018 響きあう魂」の記者発表会が11月22日、東京・観世能楽堂で行われた。狂言師の野村萬斎、女優・寺島しのぶ、駐日フランス大使のローラン・ピック氏、パリ市立プティ・パレ美術館館長であるクリストフ・ルリボー氏らが出席。演出家の宮本亜門氏が司会を務めた。
「ジャポニスム2018:響きあう魂」は、18年7月から19年2月の会期中に、パリを中心とした20以上の会場で開催される大型文化行事。「展覧会」「舞台公演」「映像」「生活文化、他」の4カテゴリーを設け、アート、アニメ、漫画、歌舞伎、現代演劇など、50を超える日本の芸術文化を紹介していく。
舞台公演カテゴリーの目玉のひとつは、狂言師・野村万作、萬斎、裕基の親子三大共演の実現。日本を代表する現代美術作家・杉本博司氏が手がけた舞台空間で、「ディヴァイン・ダンス 三番叟」「月見座頭」が披露される。萬斎は「86歳の父と、51歳の私、17歳の息子の『三番叟』を見比べていただくと、どういう風に継承が行われているかを感じていただけるはず」と解説した。
一方の寺島は、故蜷川幸雄さん演出の舞台「海辺のカフカ」に出演する。「蜷川さんが生きていらした時に、『フランスが嫌いなんだよ』と言ったのを覚えていて。なんでかというと、『すごく目が肥えていて、絶対に答えられない質問をしてくる。理屈っぽいし嫌なんだよ。俺はロンドンでいいんだよ』とおっしゃっていた(笑)」と明かし、「蜷川さんが苦手としているフランスで、渾身の力を込めて、なんとかあっと言わせたい」と意欲を述べた。
このほか「舞台公演」カテゴリーでは、宮本氏が演出を手がけ、能楽と3D映像を融合させる舞台芸術「YUGEN 幽玄」、パリデビューを果たす中村獅童、中村七之助による松竹大歌舞伎も上演される。「映像」カテゴリーは、1920~2018年の日本映画の歴史を、日仏の専門家が選んだ100本の映画で辿る企画「日本映画の100年」を実施。さらに永瀬正敏とジュリエット・ビノシュがダブル主演する、河瀬直美監督の新作「Vision」の特別上映も決まっている。
宮本氏は「2020年は東京オリンピック、そして次の2024年はパリ。大きな文化の懸け橋をするには最高のタイミング」と熱弁する。萬斎は「日本文化の深さを感じ取って、日本人を質問攻めにするくらい食いついていただきたい」と話し、寺島は「日本からフランス行くのは簡単なことではありませんが、向こうでフランスの方々にまみれると、日本文化がまた違ったように見えるかもしれない。私たち家族も行けたらいいですね」と述べた。
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