ギレルモ・デル・トロ、1年間の監督休業の真意を説明
2017年11月10日 11:00

[映画.com ニュース] 第74回ベネチア国際映画祭で最高賞にあたる金獅子賞に輝いた最新作「シェイプ・オブ・ウォーター」が、アカデミー賞に向けた賞レースを席巻する作品として早くも期待を集めるなか、1年間の監督休業を宣言したメキシコの鬼才、ギレルモ・デル・トロ監督。突然の宣言で批評家やファンを驚かせたデル・トロ監督が、米Colliderのインタビューに応え、休業を決意するに至った経緯と理由について語った。
「『シェイプ・オブ・ウォーター』は、これまで自分が手がけてきた中で1番のお気に入りと断言できるほど、特別で私的な思い入れのある作品だし、できるだけ多くの観客に見てもらうためには、プロモーションに最低6カ月費やす必要があると感じていた。自分の監督作で2番目に好きな『デビルズ・バックボーン』の時は、ちょうど『ブレイド2』の仕上げと重なって、プロモーションに全く参加できなかったんだけど、すごく悲しい思いをしたし、いまだに悔やんでいるくらいだよ。自分にとって映画は我が子のようなもので、成長して親元を離れたら、2度と戻っては来ない。だから心底誇りに思えるこの映画とは、なるべく長い時間を一緒に過ごしたいと思ったんだ」。
休業中も、制作総指揮を務めるNetflixオリジナルアニメ「トロールハンターズ」など、プロデューサーの仕事は続けるつもりだというデル・トロ監督は、メガホンをとることが決まっている米20世紀フォックスのリメイク版「ミクロの決死圏」についても、「休業宣言する前から、ちょうど1年後にあたる来年の9月ごろ、準備に入る予定だったんだ。技術面で非常に難しい映画だから、かなり時間がかかってしまっているけど、地道に準備を進めているよ」と企画が継続中であることを明言した。
デル・トロ監督が製作・脚本も兼ねた「シェイプ・オブ・ウォーター」は、米ソ冷戦時代のアメリカを舞台に、政府の極秘研究所で清掃員として働く孤独な女性イライザが、同僚の1人と極秘の実験を目撃してしまったのをきっかけに、アマゾンで神のように崇められていたという“彼”の魅惑的な姿に心を奪われ、恋に落ちていく姿を描いたファンタジーロマンス。
日本では、2018年3月1日から全国公開される。

PR
©2025 Disney and its related entities
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

大量殺戮の容疑者は、妻と4人の部下
【ネタバレ厳禁の超一級サスペンス】全感覚を研ぎ澄ませろ――スパイによる究極のスパイ狩り
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

“地球で最も危険な仕事”を知ってる?
【驚がくの実話】ヤバい、ヤバすぎる…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

すっげぇ楽しい超刺激作
【めちゃ笑った】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

映画を変えた“伝説の映画”
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった
提供:ディズニー

本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です
【ラスト5分の余韻が、あなたの生涯に影響する】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント