元米副大統領アル・ゴア氏、東京国際映画祭で旧友トミー・リー・ジョーンズと再会
2017年11月3日 18:55

[映画.com ニュース]元アメリカ副大統領アル・ゴア氏が地球温暖化問題に警鐘を鳴らす長編ドキュメンタリー「不都合な真実2 放置された地球」が11月3日、第30回東京国際映画祭のクロージング作品として上映され、来日したゴア氏が東京・EXシアター六本木での舞台挨拶に出席。ハーバード大学時代にはルームメイトであったコンペティション部門審査委員長の米俳優トミー・リー・ジョーンズと再会を果たした。
映画は、第79回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞、主題歌賞の2部門を受賞した2006年製作の環境ドキュメンタリー「不都合な真実」の第2弾。前作で地球環境問題の啓発に貢献したとしてノーベル平和賞を受賞したゴア氏とともに、地球温暖化への警鐘を鳴らした前作から10年の時を経た地球の「現実」を映し出していく。
ジョーンズが、ゴア氏を「彼とは53年ほど友情を築いてきました。色々な賞を獲得した映画製作者であり、大変思慮深い方です」と紹介して壇上へ呼び込むと、会場は大きな拍手で包まれた。ジョーンズと固い握手とハグを交わしたゴア氏は、「まさか旧友のトミー・リー・ジョーンズにここで会えるとは思っていませんでした」と笑顔でコメントしていた。
さらに、「クロージング作品に選んでいただき、光栄に思います。ぜひこの映画を楽しんでいただきたい。見て、感じて、これをチャレンジとして受け止めていただきたいです。皆さま全員に、この気候危機解決の一因になっていただきたい」と環境問題への関心を喚起した。
またこの日は、10年前の第1作公開時に環境大臣を務めていた小池百合子東京都知事がゲストとして招かれた。小池都知事は続編の完成を祝福し、「この10年間で、ますます地球の環境がひどくなってきていると感じている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。ゴアさんは地球を守る伝道師。フィルムを通して、より多くの方々に意識改革を啓発していただきたい」と今後のさらなる活躍に期待を込めた。
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