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「キャロル」トッド・ヘインズ監督の最新作「ワンダーストラック」18年4月に公開

2017年10月24日 12:00

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孤独な少年少女の時代を越えた物語
孤独な少年少女の時代を越えた物語
PHOTO : Mary Cybulski (C) 2017 AMAZON CONTENT SERVICES LLC

[映画.com ニュース] トッド・ヘインズ監督の最新作「Wonderstruck(原題)」が、「ワンダーストラック」の邦題で2018年4月に全国公開されることが決定した。

エデンより彼方に」や「キャロル」など、ヒューマンドラマの名手として知られるへインズ監督が、「ヒューゴの不思議な発明」の原作者ブライアン・セルズニック氏の同名ベストセラー小説を映画化。今年の第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作としてワールドプレミアされて以降、第55回ニューヨーク映画祭など世界各地の映画祭に出品、早くもアカデミー賞に向けた賞レースでの活躍に期待が高まっている。

1977年の米ミネソタ、母親を交通事故で亡くし、おばに預けられた少年ベンは、会ったことのない父親の手がかりを母の遺品から見つける。その50年前のニュージャージー、両親が離婚し、厳格な父に育てられている聴覚障害のある孤独な少女ローズは、憧れの女優リリアン・メイヒューの記事をこっそり集めたスクラップブックを宝物にしていた。ある日、ベンは父を探すため、ローズは憧れの女優に会うため、それぞれニューヨークへ向かう。異なる時代に生きた2人の物語は、やがて謎めいた因縁で結びつき、ひとつになっていく。

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少年ベン役を演じるのは、「ピートと秘密の友達」の主人公ピート役で注目を浴びた子役オークス・フェグリー。一方の少女ローズ役は、自身も聴覚障害をもち、本作が映画初出演となる13歳のミリセント・シモンズが演じた。へインズ監督とは4度目のコラボレーションとなる女優ジュリアン・ムーアが、ベンとローズをつなぐ重要な役どころを演じるほか、ベンの母親役をミシェル・ウィリアムズが演じる。

原作者のセルズニックが、本作で初めて映画脚本を執筆しており、ローズのパートは「白黒のサイレント」、ベンのパートは「カラーの音あり」で描くなど、時代の違いを表現。へインズ監督は、脚本の最初のページを読むなり、類まれな映画的なアイデアに満ちた内容に魅了されたそうで、セルズニックの脚本家デビュー作としても注目が集まる。

「ワンダーストラック」は2018年4月角川シネマ有楽町ほか全国で公開。

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