9年ぶり来日ハリソン・フォード、35年ぶりの「ブレードランナー」続投を決断した理由明かす
2017年10月23日 12:22
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[映画.com ニュース] 「ブレードランナー」(1982)の30年後を描く続編「ブレードランナー 2049」に主演したハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルビア・ホークス、ドゥニ・ビルヌーブ監督が来日し10月23日、都内で行われた会見に臨んだ。
前作のメガホンをとったリドリー・スコットが製作総指揮を務め、新たに「メッセージ」「ボーダーライン」のビルヌーブ監督を起用した本作。2049年の近未来を舞台に、労働用の人造人間“レプリカント”の暴挙を阻止する捜査官“ブレードランナー”のK(ライアン・ゴズリング)と前作の主人公デッカード(フォード)が、謎めいた科学者ウォレス(ジャレッド・レト)の陰謀に迫っていくさまが描かれる。「ノック・ノック」で知られるアルマスは、Kの恋人ジョイ、「鑑定士と顔のない依頼人」で存在感を発揮したホークスは、ウォレスの忠実な部下でレプリカントのラヴに扮する。
「台風が終わってくれてよかった。昨日は興味深い経験だったよ。(ホテルの部屋が)高層階にあるから、雲に包まれていたようだったね」と語り、会場を笑いに包んだフォードは、約35年ぶりの続投を決断した理由を「撮影が始まる4年前にリドリー・スコットから電話が来て、興奮したよ。短編とそれを基にした脚本が送られてきてね。とても共感でき、“これならいける”と思ったんだ」と振り返る。
「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロに続き、人気キャラクターを再び演じる機会が増えているが「なぜダメなの?(笑)」と茶目っ気たっぷりに語り、「みんなが楽しみに待っているから、それにこたえて演じるのさ。それに、ハン・ソロやデッカードが、人生をどう生きてきたかを演じることは俳優としても興味深いことなんだよ」とほほ笑んだ。本作は世界45カ国で初登場1位のヒットを記録しており、フォードは「文化がそれぞれ違う場所で受け入れられたのは興味深い。“人間とは何か”といったような、文化を超えた疑問に答えようとする映画なんだ。真の意味での国際的な映画であること、それが本作が成功した理由だと思う」と力を込めた。
「僕たちの世代にとって、『ブレードランナー』以前と以後ではだいぶ違う。照明の作り方や雰囲気は今までにないものだった」と1作目を見た際の衝撃を述懐したビルヌーブ監督は、「誰も私の車の下に爆弾を置かないということは、(本作が受け入れられたと)信用できる」とジョークを交え、本作の成功に胸を張った。
初来日となるホークスは「まさに『ブレードランナー』の世界に入り込んだよう」と東京の印象を語り、オファーを受けた際には「大きな声で叫び、号泣したわ。『ブレードランナー』は人間的にも女優的にもとても重要な映画だもの」と喜びの頂点に達したという。撮影中には「“ハン・ソロがいる! インディ・ジョーンズがいる!”ってすごく緊張しちゃうから、なるべく見ないようにしていたら、ハリソンは急にジョークを言ってくれて笑わせてくれたわ」とほほ笑ましいエピソードを披露。ホークスにオファーを伝えた張本人というビルヌーブ監督は「彼女の叫び声があまりにも大きくて、耳が痛かったよ(笑)。“彼女、死んじゃったの?”と聞いたくらいだ」と言葉を添え、場内は再び笑いに包まれた。
対するアルマスは「オーディションから撮影終了までの5カ月間、毎日が学ぶことの連続だったわ」と語り、「ジョイの衣装はセクシーなんだけど寒くもあって、ハリソンは『寒くないかい?』といつも気遣ってくれたのよ」とフォードの人柄を称賛。だが、フォードは「覚えてないな……」と首をかしげ、アルマスは苦笑いを浮かべていた。
「ブレードランナー 2049」は、10月27日から全国公開。
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