斎藤工&松田聖子、シンガポールの鬼才エリック・クー監督最新作で共演!
2017年10月20日 18:00

[映画.com ニュース] 斎藤工と松田聖子がシンガポール、日本、フランスの3カ国合作映画「ラーメン・テー(仮題)」で共演していることがわかった。今年4月から製作がスタートした本作は、7月にクランクアップ。「TATSUMI マンガに革命を起こした男」でも知られるエリック・クー監督がメガホンをとり、伊原剛志、別所哲也、マーク・リー、ジネット・アウらが共演している。
同作は、シンガポールと日本の外交関係樹立50周年(2016年)をきっかけに、両国を題材にしたこれまでにない作品を生み出すべく企画されたもの。それぞれの国のソウルフードである肉骨茶(バクテー)とラーメンを軸に、2国間で交錯する“家族愛”を描出。クー監督が「『たんぱぽ』を超えるようなラーメン映画をつくりたい!」という目標を掲げ、プロジェクトが始動した。
劇中でキーとなるのは、肉骨茶とラーメンを融合させたオリジナルフード“ラーメン・テー”。クー監督とプロデューサーの橘豊氏は「“ラーメン・テー”は果たして美味いものなのか」と考え、試行錯誤を繰り返しながら、まずは味に納得のいく“ラーメン・テー”を完成させ、その後、脚本開発に踏み切った。撮影は美しいロケーションが広がるシンガポール、そして“映画の街”として文化振興にも力を入れている高崎市で行われた。
物語の主人公は、高崎でラーメン屋を営む若き店主・マサト。父の突然の死に際し、既に他界していたシンガポール人の母・メイリアンの思い出が詰まった赤いノートを見つけた彼は、両親が歩んできた道を辿るべく、シンガポールへ。現地で出会った日本人フードブロガーのミキのサポートを受け、祖母マダム・リーとの出会いを果たすと、知られざる父と母の激しくもせつない愛の物語を知る。やがてマサトとマダム・リーはキッチンに立ち、自分たちの壊れた心を救うような料理を完成させる。
「齊藤工」名義でメガホンをとった「blank13」がウラジオストク国際映画祭(ロシア)でベストアクター賞を受賞するなど、フィルムメーカーとしても活躍する斎藤はマサト役、「矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ」以来の映画出演となる松田はフードブロガー・ミキを好演。シンガポール国内の大ヒットドラマ「The Little Nyonya」への出演で国民的女優となったジネット・アウが、マサトの亡き母・メイリアンを演じている。
「ラーメン・テー(仮題)」の公開時期は未定。なお、第30回東京国際映画祭で報道向けの完成報告会(10月27日)が行われることが決定し、斎藤と松田をはじめ、別所哲也、マーク・リー、ジネット・アウ、クー監督が出席する。
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