米アカデミー、ハーベイ・ワインスタインの除名を決定
2017年10月16日 17:30

[映画.com ニュース] 多数の女優からセクハラ行為を告発されている大物映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインが、アカデミー賞を選考する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)から除名されたとDeadlineが報じた。
AMPASは10月14日(現地時間)、緊急の理事会を開き、投票によりワインスタインの除名を決定した。その理由について、「尊敬に値しない同業者と距離を置くだけでなく、職場における性犯罪やハラスメントが見て見ぬふりをされたり、共謀されていた時代が終わったことを告げるメッセージを発信する必要があります」と声明で説明している。
ワインスタイン・カンパニーの前身であるミラマックス時代から現在にいたるまで、20年間以上にわたりアカデミー賞で大きな影響を及ぼしてきたワインスタイン。「イングリッシュ・ペイシェント」「恋におちたシェイクスピア」「シカゴ」「英国王のスピーチ」「アーティスト」の5作品が作品賞を受賞。ワインスタイン自身も「恋におちたシェイクスピア」のプロデューサーとしてアカデミー賞を戴冠している。
なお、ワインスタインが除名されたことを受けて、過去に人種差別発言をしたメル・ギブソン、少女への淫行という犯罪行為を行ったロマン・ポランスキー監督ら、他のアカデミー会員にも厳しい目が向けられることになりそうだ。
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