韓国のヒット作「サニー」の日本版を大根仁が撮る!主人公の現在は篠原涼子、過去は広瀬すず
2017年10月2日 05:00
[映画.com ニュース] 韓国で2011年に観客動員740万人を記録した「サニー 永遠の仲間たち」(カン・ヒョンチョル監督)が、舞台を日本に移し、大根仁監督のメガホンにより「SUNNY 強い気持ち・強い愛」のタイトルで映画化される事が明らかになった。1990年代の珠玉のJ-POPや流行のファッションをちりばめながら脚本を再構築した大根監督のもと、篠原涼子、広瀬すず、真木よう子、小池栄子、ともさかりえ、渡辺直美という豪華女優陣が結集する。
日本では12年5月に封切られた韓国版は、ボニー・Mの「サニー」、シンディ・ローパーの「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」、映画「ラ・ブーム」でおなじみの「愛のファンタジー」など、70~80年代を代表する洋楽ヒットナンバーの数々が見る者たちの“追憶”を刺激し、日本でもリピーターが続出した。大根版でも青春音楽映画としての世界観は踏襲しながら日本の“色”を出し、夢と刺激で溢れていた高校時代と、かつての輝きを失った現在の2つの時代が交差して紡がれていく。企画・プロデュースは、川村元気。大根監督とは、「モテキ」「バクマン。」に続き3度目のタッグとなる。
映画は、主人公の奈美(篠原)が、末期がんに侵されたかつての親友・芹香(真木)と再会を果たすところから物語が動き始める。「死ぬ前にもう一度だけ、みんなに会いたい」。女子高生時代の仲良しグループ「SUNNY」のメンバーとの再会を熱望する旧友の願いをかなえるため、奈美が動き出す。芹香との約束は、かなえる事が出来るのか……。約22年の時を経て、強い気持ちと愛が再び“彼女たち”を輝かせていく。
ドラマ派生作品以外の映画主演は初となる篠原は、「大根監督とは2001年にドラマでご一緒させて頂いた事があったのですが、あれから時が経ち今度は映画でご一緒させて頂く事になりました。少しは成長した自分を監督にお見せ出来たらと思っております」と気合十分。さらに、「脚本も大根監督ならではの演出が満載で、原作のノスタルジックな雰囲気を残しつつ、日本版としてのアレンジが加わって、更にカッコ良くキラキラとした主人公たちになっております」と撮影を心待ちにしている。
篠原演じる奈美の女子高生時代に息吹を注ぎ込む広瀬は、「もともと原作映画が大好きで、リメイクされるなら絶対にこの役をやりたい!って思っていたので、出演のお話を聞いたときは嬉しくて叫びました!」と振り返る。そして「篠原涼子さんの高校時代の役は、とても光栄なのですが……、かなりプレッシャーが……、大切に、大切に演じさせて頂きます」と覚悟のほどをにじませている。また、98年生まれということもあり、「生まれた時代の女子高生を演じるのはワクワクします。いま、90年代の女子高生について猛勉強しています(笑)。ミニスカートやルーズソックスなど、90年代のコギャルファッションに挑戦するのも楽しみです」とコメントを寄せた。
メガホンをとる大根監督は、「90年代後半、20世紀最後のどんちゃん騒ぎを象徴する存在である“コギャル”のことはいつか物語にしたい」と思っていたという。それだけに「彼女たちがアラフォーになる今、機は熟したのかなと。そして女優だらけの映画を熱望していた僕にとっても『SUNNY』は最良の題材。ベスト&ゴージャスなキャスティングに武者震いしていますが、愛しさと切なさと心強さにあふれた、最高に楽しいパーティームービーを目指します!」と意欲をみなぎらせている。
撮影は、11月下旬頃にクランクアップを予定している。「SUNNY 強い気持ち・強い愛」は、2018年に全国で公開。
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