「パリ、テキサス」「エイリアン」ハリー・ディーン・スタントンさん死去
2017年9月18日 14:00

[映画.com ニュース] 「パリ、テキサス」をはじめとする数多くの名作映画で知られる米俳優ハリー・ディーン・スタントンさんが9月15日(現地時間)、米ロサンゼルスの病院で老衰のため死去した。享年91歳だった。米バラエティなどが報じている。
1926年、米ケンタッキー州で生まれたスタントンさんは、第2次世界大戦で従軍後、地元ケンタッキー大学でジャーナリズムを専攻していたが、在学中に演技への興味が芽生え俳優を志すようになる。56年に「ララミー砦の反乱」で映画デビュー。60年代から70年代にかけて西部劇を中心にキャリアを重ねた後、SF映画の金字塔「エイリアン」(79)や「ニューヨーク1997」(81)での印象的な演技で注目を集める。
84年には、第37回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた、ビム・ベンダース監督の傑作ロードムービー「パリ、テキサス」と、いまだカルト的人気を誇るイギリスの鬼才アレックス・コックスの監督デビュー作「レポマン」の2作品で58歳にして初主演を果たし、高い評価を得た。その他の出演作に、「プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角」(85)、「最後の誘惑」(88)、「グリーンマイル」(99)などがある。
「ワイルド・アット・ハート」(90)、「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間」(92)、「インランド・エンパイア」(06)、直近では今年25年ぶりに新シーズンとして復活を遂げ、世界中で話題となった「ツイン・ピークス The Return」など、これまで多くの作品で仕事を共にしてきたデビッド・リンチ監督は、スタントンさんの訃報を受け、「素晴らしい人が亡くなってしまった。彼のような人物は他にいない。偉大な俳優であり、真に誠実な人間だった彼が、みんなに愛されたのは当然だ。本当に寂しくなるよ、ハリー・ディーン。君が今どこにいようと、心からの愛を捧げる」と自身のSNSに追悼コメントを寄せた。
スタントンさんの遺作となった「Lucky(原題)」は、9月29日から全米公開される。
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