「予兆 散歩する侵略者」で夫婦役の夏帆&染谷将太、黒沢清監督の現場で驚いたこととは?
2017年9月12日 16:05
数日間の行方不明の後に、夫が「概念」を奪う侵略者に乗っ取られたというアイデアをもとに描き出した劇団「イキウメ」の人気舞台を長澤まさみ、松田龍平ら出演で映画化した「散歩する侵略者」のスピンオフドラマ。染谷と夏帆は、謎めいた医師・真壁(東出昌大)に翻ろうされる夫婦役を演じる。映画版に続きドラマ版のメガホンをとっている黒沢監督にとっては、連続ドラマW「贖罪」以来約5年ぶりのWOWOWドラマとなる。
ステージに立った黒沢監督は「この間、できたばかりの新作です。今日は、5話に分かれた作品を1話だけ上映したということで、どこまで話したらいいのか。あまり言えないことも多いですが、ご覧になって気になることもあったでしょう。うまく隠しながら、ヒントだけはしゃべれるように努力します」と観客に呼びかけた。
今回、黒沢監督と初タッグとなった夏帆は「黒沢組は初めてなので、とにかく緊張していました。ずっとあこがれていて、参加するのが目標でもあったので、初日もしっかりしろ、というくらいにふわふわしていました。でも緊張感はあるんですが、萎縮してしまうような感じではなく、気持ちのいい現場だったので楽しかったです」とコメント。一方、「リアル 完全なる首長竜の日」以来の黒沢組となった染谷も「久しぶりに黒沢さんとやれて楽しかったですね。日々、現場で起こることが面白いんですよ。それから黒沢さんがこうやってください、とポロッという一言も面白いんです」とそれぞれに満足感をにじませた。
撮影期間は3週間。夏帆が「この尺で3週間ということは寝られないなと覚悟していたんですけど、現場に入ったら毎日晩ご飯が食べられる。こんな現場があるのかと思いましたね」と語れば、染谷も「最高でしたね。晩飯が食べられる現場なんてなかなかないですから」とコメント。それに対して黒沢監督は、「社会人としては当たり前ですね。これが普通だと思います」とこともなげにコメントし、笑ってみせた。
「現場ではけっこう悩むタイプなんですが、黒沢監督の演出はものすごく的確で、分からないことは何もなかった」という夏帆。それに対して黒沢監督は、「タイトなスケジュールなので、悩んでいるヒマがなかったということです。ただ、東出さんも含め、3人はあっという間にあるレベルにまで達するというか。よくぞこんなハイレベルな、鬼気迫る演技をやってくれたなと思いますよ」と俳優陣に惜しみない称賛の言葉を送った。
「予兆 散歩する侵略者」(全5話)は、WOWOWメンバーズオンデマンドで配信中。9月18日から、毎週月曜深夜0時にWOWOWプライムで放送(第1話のみ無料放送)。「散歩する侵略者」は、公開中。
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