是枝裕和監督作「三度目の殺人」バリアフリー上映の新技術「UDCast」を本格導入!
2017年9月5日 06:00

[映画.com ニュース] バリアフリー上映の新技術「UDCast」方式が、是枝裕和監督の最新作で福山雅治が主演した「三度目の殺人」から本格導入されることが、このほど明らかになった。
「UDCast」とは、映画、映像、放送の“音声”をスマートフォンといった携帯端末のマイクが拾うことで、その端末を通じて、字幕や手話の表示、音声ガイドの再生などを行うことができるアプリケーション。「(映像が)見えない、見えにくい」「(音声が)聞こえない、聞こえにくい」といった鑑賞者が、作品を思う存分楽しめることができる。
「三度目の殺人」では、視覚障害者用の音声ガイドと、聴覚障害者用の日本語字幕をセットで提供。全国ロードショー作品としては初めて、興行期間中全ての上映劇場・上映回において、「UDCast」方式による音声ガイドと日本語字幕を利用できる。

また「UDCast」方式対応の字幕表示用メガネ機器「セイコーエプソン製スマートグラス MOVERIO BT-350」の貸し出しを、東京・立川シネマシティ、神奈川・川崎チネチッタ、愛知・ミッドランドスクエア シネマ、大阪ステーションシティシネマで実施(事前予約制)。貸し出し劇場以外でも、持参した対応メガネ機器に「UDCast」をダウンロードして専用マイクを付ければ、日本語字幕付きバージョンの作品を、全国の上映劇場及び上映回で鑑賞することができる。なお音声ガイドは、スマートフォンなどの携帯端末機器に「UDCast」をインストールすることで利用可能だ。
「三度目の殺人」は、勝利至上主義のエリート弁護士・重盛(福山)が、30年前にも殺人の前科がある三隅(役所広司)の弁護を“負け戦”と覚悟しながら引き受けるという視点から描かれる心理サスペンス。9月9日から全国順次公開。
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