秦基博の人気曲と映画「あさがくるまえに」本編シーンがシンクロ!特別MV公開
2017年8月17日 08:00
[映画.com ニュース] ミュージシャン・秦基博の人気曲「朝が来る前に」とフランス発のヒューマンドラマ「あさがくるまえに」がコラボレーションし、特製ミュージックビデオが製作された。YouTubeのAUGUSTA RECORDS / UNIVERSAL MUSIC LLC公式チャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=TX_RiI-SXAg)で確認することができる。
「ダゲレオタイプの女」のタハール・ラヒム、「母の身終い」のエマニュエル・セニエ、「Mommy マミー」などグザビエ・ドラン監督作品で知られるアンヌ・ドルバルが顔をそろえ、心臓移植をテーマにしたメイリス・ド・ケランガル氏のベストセラー小説を映画化。事故で脳死状態と宣告された青年とその両親、青年の恋人、医師、臓器移植コーディネーター、臓器提供を待つ女性音楽家とその息子たちといった面々の心の変容がすくい取られていく。「聖少女アンナ」「スザンヌ」で知られるカテル・キレベレ監督がメガホンをとった。
今回のコラボレーションは、日本の配給会社を通じて秦の「朝が来る前に」を聞いたキレベレ監督が提案したもの。「朝が来る前に - Avant l'aube - Reparer les vivants Ver.」と銘打たれた本映像は、徳永英明の「バトン」や、EXILE THE SECONDの「Summer Lover」、スガシカオの「コノユビトマレ」など多数のミュージックビデオを手がける須永秀明が監督を務め、キレベレ監督自らが監修した。
約6分30秒にわたる映像は、「あさがくるまえに」の本編映像で構成されている。主人公シモン(ギャバン・バルデ)が仲間とサーフィンを楽しんでいるさま、恋人と過ごしている姿などが美しい映像でつづられており、サビの「朝が来れば僕ら旅立つ 新しい日々の始まりへ」の部分では、脳死状態になったシモンの痛々しい姿と泣きじゃくる両親の姿が描かれ、2番ではシモンの心臓を移植される音楽家クレール(ドルバル)にスポットが当たっている。合間合間に脈打つ心臓のレントゲン写真が挿入されるなど、本映像ならではの演出が施されている。
秦は「生と死。僕らにとって、密接で、でもどこか遠いこの2つのテーマが、監督の美しい視点によって切り取られ、見ているこの胸の中に、自然と染み込んできました。改めて、『生きること』と『死ぬこと』を考える機会をくれる、そんな映画だと思いました。自分の曲のタイトルとこの映画の邦題が同じという縁で、『あさがくるまえに』に出合えたことをうれしく思います」と今回の“めぐり合い”に対する喜びを語っている。
一方、キレベレ監督は「今回のコラボレーションは私にとってとても光栄なことです。秦さんはたくさんの若者に影響力があります。『あさがくるまえに』は、恐らくたくさんの若い人たちが関心を寄せる作品ではないと感じています。若い人たちにたくさん見てもらいたいけど、それが困難なとき、どうすればいいのか。私にとって、秦さんがこのコラボを受け入れてくれたことが、すなわち日本の若者に私の映画を見てもらう大きなチャンスになるかもしれません。そういう意味でも、本当に秦さんに感謝いたします」と期待を寄せている。
「あさがくるまえに」は、9月16日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。
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