石井輝男監督作「元禄女系図」「やくざ刑罰史」「恐怖奇形人間」が初DVD化!
2017年8月17日 14:00
[映画.com ニュース] 2005年8月12日に81歳で亡くなった石井輝男監督の13回忌追悼企画として「残酷・異常・虐待物語 元禄女系図」「やくざ刑罰史 私刑」「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」の3作品が初DVD化され、10月4日に発売されることがわかった。
80作以上の劇場作品を手がけ、数々のジャンルを横断しながら徹底した娯楽主義を貫いた石井監督。新東宝時代の57年「リングの王者 栄光の世界」で監督デビューを果たすと、“地帯(ライン)シリーズ”の「白線秘密地帯」「黒線地帯」「黄線地帯」といったアクションサスペンス、東映移籍後に大ブームとなった高倉健主演の「網走番外地」シリーズなど、娯楽の粋を極めた作品を立て続けに発表。その後、68年に製作した「徳川女系図」を皮切りに、倒錯した性愛の世界を描いた“異常性愛路線”を確立し、その強烈なエログロ描写が公開当時に賛否両論を巻き起こした。今回初DVD化となる3作は、いずれも69年に公開され、ファンの間では“伝説”となっている作品だ。
「残酷・異常・虐待物語 元禄女系図」は、吉田輝雄扮する医師・玄達を狂言回しとして、3つのエピソードが絡み合って描かれる物語。全編ショックシーンの連続で、狂乱の愛欲被虐図が展開し、橘ますみを筆頭に、カルーセル麻紀、三笠れい子らが裸体をさらして艶美を競う“性愛路線”シリーズ第4弾となった作品だ。
大友柳太朗、菅原文太らが共演した「やくざ刑罰史 私刑」は、3部構成で紡ぐオムニバス形式の作品。江戸末期から昭和まで、それぞれの時代に生きる極道世界の男たちの鉄の掟と凄まじい刑罰を、リアルかつショッキングに描出。苛酷なリンチ、21種にも及ぶ刑罰など、その異常ともいうべき残酷無比な世界は、思わず目を背けたくなるほどだ。
東京の名画座・大井武蔵野館の定番作品として上映されていた「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」は、石井監督の再評価のきっかけとなり、熱狂的なファンを持つ1本。作家・江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」ほか数編を石井監督と掛札昌裕が脚色し、ある子守唄の謎を解くべく北陸へと向かった医大生が衝撃の真実辿り着く様を描き出す。また、アンダーグラウンド芸術の雄・土方巽率いる暗黒舞踏塾の一座が、圧巻のパフォーマンスで“猟奇の世界”を体現している。
「残酷・異常・虐待物語 元禄女系図」(R15+)、「やくざ刑罰史 私刑」(PG12)、「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」(R15+)は、10月4日発売。各タイトル4500円(税抜き)。
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