やくざ刑罰史 私刑

劇場公開日:

解説

「徳川いれずみ師 責め地獄」の石井輝男と掛札昌裕が脚本を共同執筆し、石井が監督した風俗もの。撮影は「緋牡丹博徒 花札勝負」の古谷伸が担当した。

1969年製作/96分/日本
配給:東映
劇場公開日:1969年6月27日

ストーリー

○「やくざ渡世に二つの法度“盗みをするな、間男するな”」黒崎剛造は、友造が代貸をつとめる武市一家を倒し、その縄張りを奪った。が、子分の常は、その際手柄のなかった新吉をかばって指をつめた。自分の弟を援護された剛造の女おれんは常に同情、その夜二人は結ばれた。だがその場を蝮の六に見られてしまった。翌日、常の弟分昇平が恋人せつのために賭場の金を盗み、その弱味をにぎる六は分け前をゆすった。だが事はすぐ発覚、六は剛造に取入るため常とおれんの密通をぶちまけた。それから間もなく、六がせつを犯し、昇平はその復讐を果した。だが、法度を破った常と昇平は、剛造の極刑にあい、剛造はその残酷さに怒った友造に殺された。○「親分並び一家に迷惑を及ぼしたる者は所払い、それを受けし者がふたたび士地に戻りたる時は白刃をもって制裁を加える」秋葉一家組員、尾形は、代貸岩切の命令で桜井一家の親分を斬ったが、仕返しを怖れる秋葉により関東所払いの回状が廻された。だがそれは桜井の縄張りを狙う岩初が仕組んだ罠。三年ぶりに刑務所を出た尾形は、掟に従って制裁を受けたが、やがてその怨念を岩切に晴らした。○「組の組織を破壊、秘密を漏洩せる者は理由の如何にかかわらずこれを抹殺する」橋場組から一億にのぼる金塊が盗まれた。組長の橋場の命令で代貸の島津らによって捜索が続けられ、一人の男がつかまった。男は凄惨な私刑にも口を割らなかった。が、男の割出しから大村組の庸った金庫破りの名人広瀬であることが判明した。そんな折り、島津が橋場を殺し組を乗っ取った。兇暴化した島津は、さらに大村組を襲撃、再三の危機を広瀬に助けられた。やがて、島津は金魂の隠し場所を聞き出し大村組を皆殺しにした。が、次の瞬間、そこに現われた広瀬の拳銃が火を吐いた。そしてこの男の襟には橋場組のバッヂが輝いていた。

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