「銀魂 ミツバ篇」で姉弟演じた北乃きい&吉沢亮、「切なさとユーモアが詰まっている」
2017年7月15日 11:00
[映画.com ニュース] 空知英秋氏のヒットコミックを、福田雄一監督と小栗旬のタッグで実写映画化した映画「銀魂」(公開中)のdTVドラマ版「銀魂 ミツバ篇」(配信中)で姉弟を演じた北乃きいと吉沢亮が、共演を振り返った。
「ミツバ篇」は、ギャグテイストが基本路線の原作において「泣けるエピソード」としてファンに根強い人気を誇る。江戸の治安を守る真選組の隊長・沖田総悟(吉沢)の姉ミツバ(北乃)を軸に、ミツバと副長・土方十四郎(柳楽優弥)の悲恋、結婚を機に江戸を訪れたミツバをめぐる陰謀に坂田銀時(小栗)と真選組の面々が挑んでいくさまが描かれる。加えて、真選組の過去も明かされる。
吉沢は「原作を読んで泣いてしまうくらい、ミツバ編は本当に泣けますし、物語が非常にしっかりしているので、オリジナルドラマはもう少し長くてもいいくらいものすごく濃密な時間になっていると思います。ストーリー自体をもちろん楽しんでいただきつつ、劇場版にはなかった僕が演じる沖田の本気の殺陣を見てほしいです!」とドラマ部分の見どころを熱く語りつつ、キャラクターの見せ場についても言及する。
一方、北乃は「銀魂の中でも1番切ないストーリーです。普段あまりない“切なさ”と銀魂ならではの“ユーモア”がたくさん詰まっているので、そこに注目してほしいです。また『原作を読んだことないから』と躊躇(ちゅうちょ)せず、初めてご覧になる方にも楽しんでいただける内容になっていると思いますので、ぜひ見ていただきたいです」と自信をみなぎらせる。印象的だったシーンについては、普段は冷静に振る舞う土方が、敵との戦いで傷つきながら「俺はただ、ほれた女には幸せになってほしいだけだ」とミツバへの秘めた思いを明かす場面を挙げて「クールだけど、好きになった女性の幸せを1番に願うシーンがいい」と語った。
その土方と沖田は、ミツバをめぐって激しく衝突し、道場で剣を交えるシーンも描かれる。吉沢は「剣の練習中に柳楽さんの頭に思いっきり当たっちゃったことがあって、『全然大丈夫だよ』って言ってくれたんですが、大丈夫なはずがないんです。本当にフルスイングだったので(笑)。冷や汗がやばかったです。でも本当に、距離感とか、お互いの呼吸を合わせることが大事だって感じました」と演技に熱が入りすぎたゆえのエピソードを告白。
銀時にミツバを紹介するシーンでも「僕が『坂田くんじゃないかー』と言うときに間違えて、『沖田くんじゃないかー』と言ってしまって、僕がそのときひよって(おじけづいて)『あ、すみません、沖田くんは僕でした』て言ったら、監督が『今の続けた方が面白いよ」て言って(笑)。あれは結構怖い瞬間でした……監督が怒ってる感じでもなく、割と冷たい感じだったので(笑)」と明かす。吉沢の話に「怖い!(笑)」と苦笑した北乃は、福田監督について「起きたことをすべて生かしてくださって、素材にしていきますよね。普通だとNGのところだけど『使われてる!』って」と新鮮な驚きを感じたという。
「銀魂」は、宇宙からやってきた天人(あまんと)が台頭するパラレルワールドの江戸が舞台。劇中には原作と同じく、多種多様な造型の天人が数多く登場する。dTVドラマ版で初参加した北乃は「喫茶店のシーンで、天人がいっぱいいて、吉沢さんとか皆さん結構スルーして当たり前のことのようにされていたんですけど、私は初見だったのでキョロキョロしちゃいました(笑)。『あれすごい!』みたいな話題は皆さんもう終わっていたので、誰とも共有できなかったのはちょっと寂しかったですね」と振り返るが、劇場版に続き参加となる吉沢も「僕自身、劇場版で天人が出てくるシーン(での出番)はそんなになかったので、あそこまであの空間を天人が埋め尽くしている感じはなかったです」と同じ思いを共有していたようだ。
吉沢は「最初、超緊張してたんですけど、北乃さんの雰囲気のおかげで、すごく落ち着いていてリラックスしながらできたので、すごくやりやすかったです」と感謝を述べていた。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。