ノーラン監督、トム・ハーディがロンドン集結!「ダンケルク」ワールドプレミア開催
2017年7月14日 19:07

[映画.com ニュース]「ダークナイト」「インセプション」「インターステラー」で知られるクリストファー・ノーラン監督が、初めて実話の映画化に挑んだ「ダンケルク」のワールドプレミアが、7月13日(現地時間)に英ロンドンのレスター・スクウェアで開催された。会場には、ノーラン監督に加え、フィオン・ホワイトヘッド、ジャック・ロウデン、ハリー・スタイルズ、アナイリン・バーナード、バリー・コーガン、ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィ、マーク・ライランスら出演陣が集結した。
第2次世界大戦中の1940年、フランスの港町ダンケルクでドイツ軍に包囲された英仏連合軍の兵士40万人を救うため、イギリスの輸送船や駆逐艦、民間船までも含めた総勢900隻が動員された救出作戦「ダンケルクの戦い」を描く。
プレミアには英国王室からヘンリー王子(通称ハリー王子)が、退役軍人たちと会場に駆けつけるなど著名人も多く参加し、盛り上がりを見せた。主役に抜てきされた新進俳優ホワイトヘッドは「最高の気分だよ。僕にとって『ダンケルク』は最初の映画だった。僕同様に『ダンケルク』のような大作の出演経験がない彼ら(スタイルズたち)と一緒に仕事に取り組め、このような素晴らしい経験を彼らと共感できたよ」と感慨たっぷりに語った。
対するスタイルズは「このストーリーを伝えることは、とても重要だと思った。とてもエモーショナルな作品だよ。過去の戦争映画のほとんどが描くことのなかった、これまでとは反対の部分を描いていると思う。とても人間的で、キャラクターたちに引き込まれていき、彼らと共に進んでいく。監督の撮影の仕方によって、まるで彼らと共に走り、水の中で泳いでいるかのように感じる。とても素晴らしい直感的な経験だ」と「大ファン」というノーラン監督の手腕を絶賛した。
ライランス、ブラナーといったベテラン勢は「この映画は、我々が社会としてまだ団結していたころのことを思い出させる。無私無欲というのがまだ美徳とされていたころのことだ。ノーランは日本の黒澤明のような存在。脚本も書き、メガホンもとる。そして映画を心から愛している」(ライランス)、「監督と我々がやろうとしたことが、戦争体験の現実に対して敬意を払うものとなっていることを願っているよ。近年まれにみる最もアドレナリンを感じるアクション満載で、エモーショナルで、打ちのめされる体験として楽しんでいただけると思う」(ブラナー)と語った。
「ダンケルク」は、9月9日から全国公開。
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