伊藤沙莉&須賀健太、慣れない英語にド緊張
2017年7月4日 13:00
[映画.com ニュース] 伊藤沙莉と須賀健太が7月3日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた主演作「獣道」の会見に、メガホンをとった内田英治監督、プロデューサーを務めたアダム・トレル氏とともに出席した。
「下衆の愛」「ダブルミンツ」の内田監督が、実話をもとにオリジナル脚本を執筆したブラックコメディ。母親に入れられた宗教施設から脱した後も社会に溶け込めず、学校からもドロップアウトした少女・愛衣(伊藤)が、唯一の理解者である半グレの不良少年・亮太(須賀)とともに自分の居場所を探す姿をつづる。
「ダークで大人な作品に挑戦されていますが、出演を決断した理由は?」と問われた伊藤は、自信なさげな表情で「皆さん、こんにちわ。今日はご来場くださりありがとうございます」と外国人記者に向かって英語で挨拶。だが直後に、「英語で言えたことで(頭の中が)パッとなっちゃった! 質問をもう1度いいですか?」と緊張のあまり質問を忘れてしまい、赤面しながら「台本をいただいた時にシンプルに面白い、素敵な作品だなと思った」「リアリティあふれる台本が好きだったので、すぐにお受けしたいと言いました」と振り返った。
続く須賀も、たどたどしい英語で挨拶したが、すぐに「すみません。僕、まったく英語を勉強してこなかったので、今、伊藤さんに即席で教えてもらいました」と白状。笑いが沸き起こるなか、「『下衆の愛』を見させていただく機会があり、この監督と作品作りがしたいなと思った。すぐに返事をさせていただきました」と言い、「こういう雰囲気の役を演じる機会が今までなかったので、僕自身の成長になると思ったし、新しいイメージが見つかるんじゃないかなと思い、この作品に出ようと決意しました」と明かした。
また、子役出身の2人に向けて「2人は若いころから映画の仕事をなさっている。不良の世界に触れる機会はなかったかもしれませんが、どこからインスピレーションを受けたのでしょうか?」という質問があがった。伊藤は、「生まれたところが……」とこぼし、「『台本を読んでリアリティを感じた』と言ったのは、『獣道』ほどではないかもしれないけれど、先輩に『どこ高?』とか、『何とか先輩しってる?』とか言う人がいた。見慣れている光景だったので、想像できないというよりは『そうそうそれそれ!』『そういう人いる』の方でした」と告白した。
一方の須賀も「僕も生まれが……治安的にあまり」と言い、「いたんですよクラスに。(亮太と)同じような雰囲気を持った子。教室で存在感がある子というか。そういう人たちを集めたのが亮太みたいな」と振り返る。そのうえで、役作りに対し「今まで見てきた、僕の中での尖った人たちを足しました」と説明した。「獣道」は、7月15日から東京・シネマート新宿でレイトショーほか全国で順次公開。
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