「ファインディング・ニモ」が“アナ雪”作曲家とのコラボでエモーショナルなミュージカルに進化!
2017年6月25日 08:00

[映画.com ニュース] アカデミー賞長編アニメーション賞に輝いたピクサーの人気作「ファインディング・ニモ」がミュージカル劇になったら……。そんな大胆なアレンジを見事にやってのけたのが、米フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート「ディズニー・アニマルキングダム」で10年続く人気ショー「ファインディング・ニモ:ザ・ミュージカル」。あの「アナと雪の女王」の作曲家コンビとのコラボレーションで、よりエモーショナルに進化したステージを鑑賞してきました。

グレートバリアリーフに住む、心配性なカクレクマノミのマーリンは、人間にさらわれてしまったひとり息子のニモを救うため、物忘れの激しいナンヨウハギのドリーと一緒に大海原へ。一方、水槽にいれられてしまったニモは、同じ境遇の仲間たちと脱走を企てます。舞台版では、映画のストーリーをほぼそのままなぞっているので、英語が苦手でも大丈夫。十二分に楽しめます。

ニモやマーリン、ドリーをはじめ、海の仲間たちはすべてパペットに。パフォーマーたちの全身をフルに駆使した表現で、本当に海の中を泳いでいるみたいなんです。さらに、パフォーマーたちの表情豊かな顔からは、キャラクターの感情も手にとるように伝わってきます。歌はもちろんライブ。ワイヤーで宙をスイスイ泳ぎながら美声を響かせるひと幕もあります。

「アナと雪の女王」の「レット・イット・ゴー」で社会現象を巻き起こした、ロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻が書き下ろした14曲は、どれもポップでメロディアス。映画のセリフからイマジネーションを膨らませた歌詞もユニークです。ニモとマーリン、それぞれ旋律が呼応するクライマックスは、これぞミュージカルという高揚感に包まれます。

歌や演技はもちろん、美術も秀逸。ステージ上の限られた空間を、おだやかな珊瑚礁から、アオウミガメのクラッシュ一行と旅する激流、そして水槽のなかの世界まで変化させてしまう舞台装置に、キャラクターの個性をさりげなく反映させた衣装。隅々までこだわりぬかれているのが見てとれます。マーリンと一緒に大冒険しながら、イマジネーションの奥深さはさすが、というほかありません。

上映時間は約40分と、映画の半分以下。とはいえ、にぎやかな音楽とスケールの大きな演出で、見ごたえはたっぷり。ピクサーお得意いのストーリーテリングと、ディズニーの十八番である音楽とビジュアルの融合が組み合わさり、ここでしか見られないエモーショナルな一大エンタテインメントへと進化していました。
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