別所哲也&LiLiCoが語る、ショートショートフィルムフェスティバルの見どころ
2017年5月31日 05:00

[映画.com ニュース] 米アカデミー賞公認の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2017」が、6月1日に開幕する。映画.comでは、同映画祭代表の別所哲也、フェスティバルアンバサダーを務めるLiLiCoが推薦するラインナップを紹介する。
今年で19回目となる同映画祭は、世界140の国と地域から約9000本の作品エントリーがあり、厳選された約250作品が上映される。昨年のオフィシャルコンペティションでグランプリを獲得したハンガリー映画「合唱」は、第89回アカデミー賞短編実写部門で初めてオスカーを戴冠。今年も「アカデミー賞プログラム」内で上映されることが決まっている。
いわゆる“凱旋上映”となるため、別所とLiLiCoも感慨深げ。別所が「昨年グランプリをとって、僕たちがアカデミー賞サイドに推薦状を送ったんですよ」と振り返れば、LiLiCoも「アカデミー賞とつながっているんだということを、改めて認識しました」と胸中を明かす。
「アカデミー賞プログラム」には、2人が絶賛する「彼女とTGV」もラインナップされている。ジェーン・バーキン主演作で、アカデミー賞短編実写部門にノミネートされたことでも知られている。また「ミュージックショート&ビデオ部門では、「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞主演女優賞に輝いたエマ・ストーンが出演する「Anna」が、日本初上映される。
さらに、同映画祭と「EXILE TRIBE」がタッグを組んだプロジェクト「シネマファイターズ」が製作した6作品もお披露目される。第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最新作「光」が絶賛された河瀬直美監督が手がけたのは、「パラレルワールド」。山田孝之と石井杏奈が共演し、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの「Unfair World」の世界観を具現化する。
その他の5作品も強力な布陣だ。「東京喰種 トーキョーグール」で長編監督デビューを果たす萩原健太郎監督は、倍賞美津子、鈴木伸之、藤井美菜らをキャストに迎え「Snowman」を完成させた。別所は、「ショートショートで作品を撮ってくれたこともありましたし、僕たちのファミリー。ようやく長編が撮れましたし、本当にこんなに嬉しいことはない」と手放しで喜ぶ。Dream Amiが主演する「色のない洋服店」は、モノトーンな世界を舞台に、人知れずカラフルな洋服を作る女性の“心”を、約12分間の映像におさめている。LiLiCoは、「皆と違うことをする勇気をもらえる作品。素晴らしかった」と称賛している。
「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2017」は6月1~25日、表参道ヒルズ スペース オー、アンダーズ東京など東京5会場と神奈川・横浜のブリリアショートショートシアターで開催。一部を除く各部門の優秀賞・グランプリ作品は、6月11日に行われる授賞式で発表される。
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