夜遊び帰りの息子に母がかける言葉は?「20センチュリー・ウーマン」珠玉のセリフ集
2017年5月30日 14:00

[映画.com ニュース] アートディレクター、デザイナーとしても活躍するマイク・ミルズがメガホンをとり、第89回アカデミー賞で脚本賞にノミネートされた「20センチュリー・ウーマン」の特別映像が、公開された。アネット・ベニング扮するシングルマザー、ドロシアを中心にキャラクターの魅力を切り取った内容となる。
オスカー受賞作「人生はビギナーズ」で自身の父をモデルにしたミルズ監督が、新たに自身の母をテーマに撮りあげた親子のドラマ。舞台は1979年。思春期真っただ中の息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)の教育方針に悩むドロシアは、ジェイミーの幼なじみジュリー(エル・ファニング)、自宅を間借りしているパンクな写真家アビー(グレタ・ガーウィグ)に協力を依頼する。「君が生きた証」「スポットライト 世紀のスクープ」で知られるビリー・クラダップが、ドロシアの自宅の間借り人ウィリアムに扮する。
映像では、ドロシアとジェイミーの親子の会話が切り取られており、「母さんは幸せ?」と聞くジェイミーにドロシアが「そんなの人に聞くもんじゃない。幸せかなんて考えたら、うつになる」と答えるシーンや、机で向かい合ったドロシアがジェイミーに語る「男は大抵、解決に躍起(やっき)になるか何もしない。寄り添うってことが下手なのよね」など、味わい深いセリフが並ぶ。夜通しライブに行っていたジェイミーを怒ることなく「今度出かけるときは教えて。夕食を作らないから」とだけ話すなど、ドロシアの度量の深さも描かれている。
「アメリカン・ビューティー」「キッズ・オールライト」などこれまでに4度のオスカーノミネートを誇り、本作で第74回ゴールデングローブ賞の最優秀主演女優賞候補に選出されたベニングは「ドロシアは、息子の行く末を案じてる。子どもには失敗から学んでほしいと思いつつ、親としては彼のことが心配でたまらない。子育ては、親の力だけでは限界がある。だから信頼できる人の助けを借りることも、時には必要よ」とドロシアの行動に理解を示す。
ミルズ監督は「これは私の実体験だ。母は40歳で私を産んだ。大恐慌時代に生まれ育った母がスケボーに夢中の悪ガキを育てたんだ。しかも母は、女性だからといってパイロットや建築家の夢をあきらめなかった」と懐かしげに語っている。
「20センチュリー・ウーマン」は、6月3日から全国公開。
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