兵士なのに銃を拒否する理由は?“米軍の英雄”の信念を映す「ハクソー・リッジ」本編映像公開
2017年5月23日 08:00

[映画.com ニュース] 第89回アカデミー賞で6部門にノミネートされ、編集賞と録音賞に輝いたメル・ギブソン監督作「ハクソー・リッジ」の本編映像が、公開された。
第2次世界大戦下の激戦地、沖縄・前田高地(米国での総称ハクソー・リッジ)で、武器を持たずに75人の命を救った実在の米軍衛生兵デズモンド・ドスの軌跡を描く。「アメイジング・スパイダーマン」シリーズや「沈黙 サイレンス」のアンドリュー・ガーフィールドがドス役を務めるほか、「アバター」のサム・ワーシントン、「X-ミッション」のルーク・ブレイシー、「ライト/オフ」のテリーサ・パーマー、「マトリックス」「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのヒューゴ・ウィービングらが脇を固める。
公開されたのは、陸軍に入隊したドスが「銃を持たない」という自らの信念を貫くシーン。衛生兵を希望するドスは、威圧的な上官・ハウエル軍曹(ビンス・ボーン)にもひるまずに「すみません。銃を持てないんです」と堂々と宣言。ドスの行動は問題視され、グローヴァー大尉(ワーシントン)に呼び出しを食らうが「銃を持って人を殺すことができないだけです」と切々と訴えかける。だが、グローヴァー大尉はまったく理解できないといった顔で「戦争は人を殺すことだぞ。人殺しが戦争だ」と言い切る。四面楚歌(そか)となったドスの苦難の道のりを予感させる内容だ。
本作でオスカーに初ノミネートを果たしたガーフィールドは、脚本を読んで出演を即決したといい「この世にデズモンドのような人物が存在するのは希有なことだ。揺るぎない自分を持っていて、胸の奥からささやきかけてくるか細い声を聞き取る耳もあり、どんな状況に陥っても、何ができるか、何を拒むかを心得ている」と何よりも“命”を重んじたドスへの敬意を語る。一方、ギブソン監督は「戦争に身を投じたいという情熱の強さでは、ドスはまさしく戦争協力者だった。だが、命を奪うためではなく、救うために戦う者として従軍したいと考えた。そこに心を奪われた」と作品への参加を決めた理由を明かしている。
「ハクソー・リッジ」は、6月24日から全国公開。
(C)Cosmos Filmed Entertainment Pty Ltd 2016
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