第30回東京国際映画祭、安藤サクラ&蒼井優&満島ひかり&宮崎あおいを特集!
2017年5月18日 14:00
[映画.com ニュース] 第30回東京国際映画祭(10月25日~11月3日)の特別企画第1弾が発表された。世界に発信したい日本映画を独自の視点でセレクションする「Japan Now」部門で、「Japan Now 銀幕のミューズたち」と題して安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいという4人の女優を特集する。
1985年5月に幕を開け、2度の隔年開催を経て2017年10月に記念すべき30回目を迎える東京国際映画祭。Japan Now部門では、一昨年は原田眞人監督、昨年は岩井俊二監督にフォーカスしたが、今年は日本映画界をけん引する同世代の女優陣を特集する。最新作やターニングポイントとなった作品を上映するほか、本人とインスパイアを受けた監督・クリエイターが登壇するトークイベントを実施していく予定だ。
同部門プログラミングアドバイザーの映画監督・安藤紘平は、各女優についてコメントを寄せる。安藤には「圧倒的な個性と演技力でその地位を確固たるものとしています。『0.5ミリ』の変化に富んだ演技、『百円の恋』の体当たり演技。身近に見えて、しかし、実際には手の届かないところにいる本物の“女優”です」と称賛し、蒼井に対しては「周りにいそうな親近感と、高嶺の花のようなストイックさの両極を備えたギャップが魅力の女優です。内面の優しさと強い意思から、近年、山田洋次監督が作品で“今に必要な優しさと希望”を彼女に託しているのもうなずけます」と語った。
さらに満島には、「ほんの少しの仕草、微妙な表情の変化でセリフより多くの感情や心境を一瞬で伝える演技力があり、彼女のすごさです。思っていることとちぐはぐな行動をとってしまう人間という生き物の内面を鮮やかに表現します」。そして宮崎には「なんと言っても、あのキラキラした笑顔です。無垢で愛らしい笑顔から内に秘めた悲しみをこれほど表現できるのは彼女しかいないでしょう。『怒り』でも、彼女の笑顔が魅力的なほど、愛情と疑念の中で葛藤する姿が胸に突き刺さります」と話している。
また、第30回のメインビジュアルもお披露目。クリエイティブ・ディレクターの佐々木宏氏、アートディレクターの浜辺明弘氏、写真家・映画監督の蜷川実花氏が、“祝祭”と“どこにもないTOKYO”の魅力を強く打ち出している。