山崎賢人&橋本環奈がイメージ覆す熱演!「斉木楠雄のΨ難」福田雄一監督が太鼓判
2017年5月9日 07:00

[映画.com ニュース] 山崎賢人と橋本環奈が、麻生周一氏の人気ギャグ漫画を実写映画化する「斉木楠雄のΨ難」で、パブリックイメージを覆す演技を見せている。栃木県・足利市での撮影時、監督・脚本を務めた福田雄一(「銀魂」など)が取材に応じ、主演・山崎とヒロイン役・橋本を称賛した。
「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載中の同名人気漫画を実写化。PK学園に通う高校生・斉木楠雄(山崎)は、超能力を持ってしまったばかりに災難に巻き込まれ続けている。そんな楠雄が年に1度の文化祭を穏便にやり過ごそうとする一方で、ワケありのクラスメイトたちが騒動を引き起こしていく。
2016年9月30日に旧足利西高校で行われた撮影は、文化祭に向けて楠雄のクラスが一致団結し円陣を組む場面。カメラテストや本番では、山崎は福田監督の演出と、シュールなシーン展開に笑いをこらえるのに必死で、カットがかかった瞬間に吹き出す姿が度々見られた。
福田監督は、山崎が「時効警察」で知られる三木聡監督が手がけた2010年のドラマ「熱海の捜査官」でデビューしたことに触れ、「『コメディをやりたい』という思いが(山崎)本人にもすごくあるんだろうな、と僕のなかの認識として、なんとなくありました」と語る。その予感は的中し、山崎はコメディ初挑戦ながら、スタッフ・キャスト陣を爆笑させる演技を連発。「ファンの方のみならず、こんな顔をしている山崎賢人を初めて見たな、ということの目白押しなんですよ」と太鼓判を押した。
“初めて見る顔”が表に出るのは、学園のアイドル・照橋(橋本)の妄想が垣間見える場面だという。「斉木楠雄はいわゆる朴訥な感じでツッコむスタンスなんですけど、照橋さんの妄想のなかでだけ、楠雄がだいぶ崩れるんです」と説明し、「顔や表情を崩したり、崩れた自分を遊ぶことを、環奈ちゃんと変わりばんこでやっていく感じなんですよ」と明かす。
「環奈ちゃんも『(楠雄が自分に)どうして振り向かないの!』っていう、すごい顔をする必要があったんですけど、幸いにも『斉木楠雄のΨ難』の前の撮影が『銀魂』で、神楽の演技の時にものすごい顔をずっとさせていました。照橋さんの顔遊びは、環奈ちゃんなら100%出来る自信があったから、最初に環奈ちゃんにやってもらったんですよ。これは演出上の僕の作戦で、環奈ちゃんがガッて顔を崩した時に、単純に賢人くんも『あ、ここまでやっていいんだ、俺も』っていう認識ができたと思うんです。そこからというもの、賢人くんはやっぱり勘がいいので、全く手間いらずになって。『こんな感じかな?』って、もう勝手に僕が思った3割増しぐらいでやってくれていた(笑)」
その言葉通り、山崎と橋本は“現実”と“妄想”のシーンでは、まったく逆の演技を要求される。山崎は楠雄のクールな立ち振る舞いと、妄想のなかでのコミカルな動作。橋本は照橋のアイドルとしての顔と、「天下無敵の美少女」と自覚している計算高い内面を表現している。福田監督は2人のかつてない振り幅に、大きな手応えを感じた様子だ。
照橋の妄想のなかで、楠雄が猛烈な勢いでスイカにかぶりつくシーンにも言及。「そのシーンであれば一番面白いのは、志村けんさんと同じようにスイカを食べるのがやっぱりベストな形なんです。でも、それを言おうか言うまいか悩んでいたら、賢人くんが『志村さんってどうやって食べるんでしたっけ?』って聞いてきて、『えぇぇ、やるぅー!?』ってなって(笑)。とにかくガーッてオラ食いして麦茶飲んだら、もう大爆笑!」と心の底から笑った。
「モニター周りで黙ってられなくて、スタッフも『んんんーーー!』と笑いをこらえていて。何が面白かったかって、“志村食い”が完璧にできたことと、その後、すごい真顔で麦茶飲むんですよ(笑)。でも、どうやら2つ目を食べた後に飲み込めなかったらしくて、飲み込めない顔が『むうー!』っていう感じになるのとか、ひとつひとつが全部面白くて。まさかご本人が提示してくれて、それを完璧にやりきってくれるとか、めっちゃ面白いんです」
「斉木楠雄のΨ難」は、10月21日から全国で公開。
(C)麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会
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