モデル・泉里香「メッセージ」のドラマ性に感銘「女性として共感できた」
2017年5月9日 20:30

[映画.com ニュース] 「ブレードランナー 2049」(10月27日公開)の監督に抜てきされたドゥニ・ビルヌーブが手がけ、第89回アカデミー賞で音響編集賞を受賞した「メッセージ」の公開記念イベントが5月9日、都内で開催された。ゲストとして、モデルの泉里香と、慶應義塾大学の英米文学科教授で、SFに造詣が深い巽孝之氏が出席し、同作の魅力を語り合った。
「プリズナーズ」「ボーダーライン」で知られるビルヌーブ監督が、優れたSF作品に授与されるネビュラ賞に輝いた米作家テッド・チャン氏の短編小説「あなたの人生の物語」を映画化。言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)が、巨大な飛行体でやってきた謎の知的生命体「ヘプタポッド」が放つ人類への“メッセージ”を解読していく姿を描く。
泉は「とても感動しました。SFだと聞いていたので、アクションが派手な作品かと思いきや、メッセージ性が強くて、女性として共感できる部分もあり、最後は泣きましたね」と感動しきり。また、地球外生命体と対話する主人公の姿に「心を開いて、ひたむきに向き合う姿に感銘を受けました。自分が心を閉ざしていると、相手も心を開いてくれませんから。私も『相手をもっと知りたい』と思いながら、接することを意識している」と自身を重ね合わせ、「(地球外生命体が)存在していると思っているので、いつか会ってみたいです」と瞳を輝かせた。
一方、巽教授は原作と比較しながら、「忠実であると同時に、そこにとらわれない形で映像化し、人間の内面に迫るテーマという意味では、『2001年宇宙の旅』や『惑星ソラリス』に連なる重要なSF映画だと思う」と指摘。劇中に登場する「ヘプタポッド」について、「ああいうシーフード系の(笑)、エイリアンは下手するとB級に見えてしまうもの。ただ、この作品では、ビルヌーブ監督がいろんな仕掛けで、B級に見えない工夫をしている。特にアカデミー賞を受賞した音響編集が効果的」と絶賛していた。
「メッセージ」は、5月19日から全国公開。
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