石橋静河、石井裕也監督との“最高密度”な撮影の日々は「戦っていました」
2017年4月17日 20:18

[映画.com ニュース]石井裕也監督が最果(さいはて)タヒさんの詩集を映画化した「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」の完成披露上映会が4月17日、東京・新宿ピカデリーで行われ、石井監督と共に、ダブル主演を務めた石橋静河と池松壮亮、共演の田中哲司、松田龍平が上映前の舞台挨拶に立った。石井監督は「自信作ができました。皆さんの感覚のどこかを刺激するような、新しい恋愛映画。脳みそや感性、感受性を総動員して見て頂きたいです」とアピールしていた。
同作は、石井監督が最果さんの同名詩集の世界観を基に、排他的な東京で生きづらさを抱えながら暮らす若者2人のラブストーリーとして脚本を完成させた意欲作。2017年の東京を舞台に、看護師として働く傍ら、夜はガールズバーに勤務する美香(石橋)と、死の気配を常に感じている日雇い労働者の慎二(池松)の出会いと恋の始まりを描き出す。本作の鑑賞前と後では「渋谷の街並みの見え方がガラリと変わっていた」と明かした田中は「東京もいいなって思えるような素敵な映画です」と初タッグを組んだ石井監督の手腕を絶賛した。
俳優の石橋凌と女優の原田美枝子の次女であり、本作で映画初主演を果たした石橋は「石井監督はものすごく色々な物事を見ている方で、レベルの高いものを求めていました。自分には技量も経験もなかったのですが、どうにか石井監督の思いに応えたいと思って、戦っていました」と告白。撮影中は「もっと戦え」「もっと頑張れ」と石橋に言い続けてたという石井監督は「(石橋は)女優としてはどっしりとしていましたね。全然へこたれないで堂々としていた」と最大限の賛辞を贈っていた。
石井監督作「舟を編む」にも参加した松田が「今の石井裕也の近くにいたいなと思っていた時のオファーだったので、運命みたいなものを感じざるをえない」と語ると、「ぼくたちの家族」「バンクーバーの朝日」に続いて石井組3度目の参加となった池松は「人の思いや死が置いていかれる時代に、誠実な男の役をもらえたこと」に感動した面持ち。「“今の自分が生きていることの気分”を映画として表現してもらえたような気がして、すごくホッとしました。本当に良い映画が出来たと思います」と思いの丈を述べていた。
また、この日はタイトルにちなみ「東京を色で表現するなら何色?」という質問が投げかけられると、石橋は「透明」と回答。「色んな人がいて、色んな場所がある。たとえ同じ場所でも、そこにいる人や空気の感じによって、雰囲気が変わってしまうから」と理由を述べていた。「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」は、5月13日に東京・新宿ピカデリー、渋谷ユーロスペースで先行公開、5月27日から全国順次公開。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
コート・スティーリング
【イカれた映画にご用心】些細なことで人生詰んだ…感情ぐっちゃぐちゃになる超オススメ作!
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
年末年始は爆発・秒殺・脱獄・名作!!
【全部無料の神企画】今年もやるぞ!ストレス爆散!!劇的チェンジ!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!!
提供:BS12
“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
こんなに面白かったのか――!!
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「早く教えてほしかった…」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
映画を500円で観よう
【2000円が500円に】知らないとめっっっっっっっちゃ損 絶対に読んでから観に行って!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー