高良健吾、熊本地震から1年経て「自分にできることを、今だってすごく考える」
2017年4月14日 22:03

[映画.com ニュース]行定勲監督が地元・熊本で撮影した中編映画「うつくしいひと サバ?」の上映会が4月14日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、行定監督をはじめ主演の高良健吾、共演の米村亮太朗、中別府葵、石橋静河、ロイック・ガルニエが出席した。この日、2016年の熊本地震発生から、ちょうど1年が経過。行定監督とともに故郷に力を尽くし続ける高良は、「自分にできることは何だろうと、今だってすごく考えます」と胸中を明かし、「できることは、映画の力を借りること、今の自分の立場を使って、熊本の現状や良さを知ってもらうことだと思う」と真っ直ぐな眼差しで話した。
震災前の熊本の風景を活写した「うつくしいひと」の続編。今作では大きな被害を受けた熊本の復興支援を目的に、熊本城や阿蘇大橋、阿蘇神社、益城町などで撮影を敢行した。私立探偵の玉屋末吉(高良)と田上(米村)が、被災地でさまよう外国人マチュー(ガルニエ)と出会ったことをきっかけに、震災で傷ついた人々の心に触れていく姿を描いた。
行定監督は、今作撮影の経緯を「熊本で復興の途上、とにかく踏ん張って、いろんな思いで熊本で頑張っている人々の姿を見て、この風景、この心情を映画に残さなければと思った。そうすることで未来の熊本に生きていく人たちに、届けられると思った」と説明。「熊本は、全国や世界の方々から支援をいただき踏ん張っています。ぜひこの映画を見て、熊本を身近に感じていただければと思います」と真摯に語っていた。
さらに高良は、「2作品とも熊本の人に元気になってほしい、県外の人たちには熊本に興味を持ってほしいと思い、参加させていただきました。その気持ちは今も変わりません。熊本はめちゃくちゃいいところ。できれば足を運んでくれたら、熊本の人たちは嬉しい」。そして「子どもたちはすごく元気で、ユーモアを忘れていない。地震を経験して悲しいこともたくさんあったでしょうけど、だからこそ優しく、強くなれる。これからの熊本もそうなってくれたらいいし、そうすることは自分たちの役目だと思います」と述べた。
東京出身の石橋は、「今回、行定監督に『(劇中で)踊ってほしい』と言われて、私に何ができるだろうと思った」と神妙に振り返る。それでも「実際に熊本で人々に会うと、本当に皆さん明るくて、笑顔の人が多かったんです。私自身元気をもらって、逆に助けられた部分がものすごくありました」と目を細め、「被災地に初めて行った時は、ものすごくショックでした。それでも皆さん懸命に1日1日を生きているし、何か小さいことでもできればと参加しました。熊本や、人々が大好きになりました。東京やほかの方々も遊びに行って、元気をもらうだけでも素敵なことです」と呼びかけた。
「うつくしいひと サバ?」は今夏に全国順次公開予定で、利益は復興支援に寄付される。なお4月15日の午後7時に、今作と「うつくしいひと」がNHK BSプレミアムで放送される。
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