寺島咲、妊娠・出産していた 主演映画「たゆたう」初日挨拶で公表
2017年4月1日 15:05
[映画.com ニュース] 女優の寺島咲が4月1日、東京・新宿K's cinemaで行われて主演映画「たゆたう」初日舞台挨拶に出席。劇中では妊婦役を演じているが、「言っていなかったんですが、私生活でも妊娠・出産を経験しました」と公表し、共演陣と観客を驚かせた。大林宣彦監督作品やNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などで知られる寺島は、2016年4月に結婚し、今春に第1子を出産したという。
長編初メガホンとなる山本文監督が、性的マイノリティーの友人との会話に着想を得て描いたオリジナル映画。あかり(寺島)とジュン(手塚真生)は高校時代からの友人で、生活のためにルームシェアをしている。あかりは望まない妊娠をしてしまい、ジュンは女性として生まれたことに違和感を覚えていた。ある日、あかりに中絶費用を貸してくれと頼まれたジュンは、意外な言葉を口にする。「堕ろすんだったら、ちょうだい。赤ちゃん」。これを機に互いの悩みを知った2人は、徐々に関係を変化させていく。
寺島にとって産後の仕事復帰となったこの日は、約2年半前の撮影に思いを馳せ「あかりが最後にジュンに言うセリフを、実感しました」といい、「器用に生きていける人たちばかりではないですが、この映画を見てホッとしてもらえればいいと思います」と呼びかけた。さらにダブル主演の手塚(スケジュールの都合で欠席)に言及し、「真生は明るくて、面白い子なんです。控え室で自由にまったりしていたのを思い出します」とニッコリ。「海のシーンでは、真生ちゃんを愛おしく感じたのを覚えています」としみじみ話した。
壇上には山本監督、共演の木下ほうか、海東健、清水ゆみらも登場。精神科医役に扮した木下は「実際の病院での撮影では、パッキングした透明の物品が目についた。何ですかと先生に聞いたら『豊胸手術のもの』だと。いろいろ大きさがあるんですね。シリコンと生理食塩水の2種類あって、どういうメリットがあるのかと聞いていました。それしか覚えていない(笑)」とジョークを飛ばしたものの、山本監督は「この作品はもともと自主製作しようと思っていました。こうして、劇場で皆様に見てもらえるような作品になったことが奇跡だと思っています。皆さん、ありがとうございました」と深々と頭を下げていた。