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「LUPIN THE IIIRD」新作のリアリティ!石井克人が語る「血煙の石川五ェ門」の魅力

2017年1月31日 18:00

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細かい演出に注目!
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原作:モンキー・パンチ (C)TMS

[映画.com ニュース] 「ルパン三世」のレギュラーキャラクター、石川五ェ門の若き日を描いたスピンオフ作品「LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門」が、2月4日から4週間限定で公開される。クリエイティブアドバイザーを務めた石井克人が、今作の魅力を「実写以上にリアル」と語った。

モンキー・パンチ原作「ルパン三世」をリビルドし、若き日のルパンたちを題材にした「LUPIN THE IIIRD」シリーズ第2弾。ヤクザの用心棒だったが汚名を着せられた五ェ門が、“バミューダの亡霊”と呼ばれる斧使い・ホークにリベンジする姿を映し出す。前作「LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標」を製作した主要スタッフが再結集し、石井のほか監督・小池健、脚本・高橋悠也、音楽・ジェイムス下地が名を連ねている。

映画「鮫肌男と桃尻女」(1999)などのメガホンをとったことで知られる石井は、小池監督作「REDLINE」(2010)の原作を手がけており、2人はいわば“盟友”同士。クリエイティブアドバイザーは作品のアウトラインを提案するポジションで、石井は「『こんな話が見たいです』というのを監督、プロデューサー、脚本家に、プランのメモを見ていただきます。今回で言えば『舞台は60年代後半の下田の辺り』『治外法権の賭博場』『葛藤する五エ門』など大まかな物語、メインキャラなどお伝えして、そこから小池監督をはじめスタッフにより深く、ルパンの“シズル”を求めて掘り下げてもらう感じです」と説明する。

今作の出来栄えについては、「全部よかった」と脱帽の様子。「色彩、色調、動きも妙味が一味入っていたり、小道具の選び方、ヤクザの所作、表情にいたるまで、アニメというよりも実写に近い、実写よりも演出が細かい」と語り、「個々のキャラクターの動きの間がちゃんとしていたり、今回のルパンはすごくリアルに感じました。小池監督は本当にすごい演出家です」と褒めちぎった。

「ここまで五ェ門が武道の達人である部分が明確になっている作品は、今までの『ルパン』作品の中で唯一だと思います。本編中に五ェ門がヤクザを斬りまくるシーンがあって、シナリオとコンテの段階ですごく難しいところだと思っていたんですが、絶対、面白いシーンだからやってほしいと思っていたところで、あがりを見たらそこが目立たせる演出ではなく、流す感じの演出になっていたところがすごく良かった」

さらに石井は、小池監督の“バランス感覚”に言及する。「アクションシーンの見せ方もすごくバランスが良くて。『アクションだ!』という感じで見せないで、割りと引いて見せたりして、小池監督の真骨頂だなと思った」と述べ、「メインのキャラだけでなく、サブキャラもみんな生き生きしていて、ヤクザの人たちもどう演出してくるかな~と思っていたが、リアルな芝居とかつけてて、演出うまいな、監督細かいなと思ってみていました」と振り返る。そして「(小池監督は)天才なんじゃないかなとよく思います」と明かし、「いろんな意味でバランスよく詰めているというか。本人のこだわりなのか、全体を意識しているのかわからないですけど、何か新しい、切り口が面白い」と評した。

LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門」は、声優として栗田貫一小林清志浪川大輔沢城みゆき山寺宏一らが参加している。

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