航空機が制御不能、そのとき機長は?イーストウッド監督「ハドソン川の奇跡」新映像
2016年9月2日 18:00

[映画.com ニュース] 米ニューヨークで2009年に起こった航空機事故を、クリント・イーストウッド監督とトム・ハンクスの初タッグで映画化した「ハドソン川の奇跡」の新映像が、公開された。離陸直後、予想外のエンジントラブルが起こった際の機内の様子を生々しく切り取っている。
09年1月15日、乗客155人を乗せたUSエアウェイズ1549便がニューヨーク・マンハッタンの上空850メートルで制御不能になる。機長のチェズレイ・“サリー”・サレンバーガー(ハンクス)の英断により、乗客全員が生還した奇跡の救出劇を描くと共に、ハドソン川に機体を着水させたことが問題視され、容疑者として追及されてしまうサリーの苦悩にも切り込む。アーロン・エッカートがサリーと共に航空機事故に巻き込まれるジェフ・スカイルズ副機長、ローラ・リニーがサリーの妻ローリーを演じている。
映像では、こわばった表情で「メーデー、メーデー、両エンジン停止」と無線で連絡するサリーや、パニックに陥り悲鳴を上げる乗客たち、「頭を下げて」と必死に呼びかけるキャビンアテンダントらの様子が描かれる。一刻を争う緊急事態に、サリーはトラブル発生からたった208秒で前代未聞のハドソン川着水を決断。映像では、無事着水を成功させるも機内に水が押し寄せ、乗客がさらなる危険にさらされるという緊迫感あふれるシーンも収められている。
イーストウッド監督は、21歳のときに乗っていた飛行機がアメリカのレイズ岬沖に不時着するという経験をしたことを明かし「同じような状況を経験した者としては、パイロットならば、滑走路もない陸地へ向かうよりは、私も着水に賭けたんじゃないかと思う」とサリーを支持。一方、ハンクスは「私はパイロットではないが、ハドソン川への着水が不可能だということはわかる」との考え方を示し「サリーが行ったことは英雄的行為だが、彼はその代償を払うことになるんだ」と、究極の決断がゆえに波紋を呼び起こす事態になったと語っている。
「ハドソン川の奇跡」は、9月24日から全国公開。
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