「秘密」大友啓史監督&栗山千明、“死体役”松坂桃李の役者根性に脱帽
2016年8月19日 13:12

[映画.com ニュース] 生田斗真、岡田将生、松坂桃李が顔をそろえた映画「秘密 THE TOP SECRET」(公開中)の大友啓史監督と出演者の栗山千明が、8月18日に東京・新宿ピカデリーで舞台挨拶を行った。
事件被害者の“脳に残った記憶”を映像化し、迷宮入りした事件を捜査する警察庁の特別機関「第九」のメンバーたちが、日本全体を揺るがす凶悪事件の解決に挑むさまを描く。栗山は、第九の元メンバーで命を落とした鈴木克洋(松坂)のかつての恋人で監察医の三好雪子を演じている。
大友監督と栗山は、2007年にNHKで放送されたテレビドラマ「ハゲタカ」からの付き合いだという。雪子は鈴木の死に関わった第九の室長・薪剛(生田)に複雑な感情を抱きつつ、監察医としてサポートするという難役だが、大友監督は「最初にすごく嫌いだったりするほうが、よく知れば知るほど好きになったりする。そのあたりをどう出すかを雪子というキャラクターについてはこだわった。栗山さんは複雑な感情表現が出来るお年頃でしょう」「(劇中では雪子と鈴木の恋人時代が描かれないが)そういうのを埋めていくのが俳優の仕事だよね(笑)」とジョーク混じりに信頼を寄せる。対する栗山は「ほめられたと思ったら厳しくされる(笑)」と愛のムチに苦笑いを浮かべた。
映画では、雪子の大きな見せ場として鈴木の脳を解剖するシーンが登場するが、栗山は「胸が苦しいというか、つらく複雑な心境でした」と振り返りつつ、「大変だったのは(解剖)されるほう。実際に、(松坂)本人に特殊メイクをしていただいての撮影だったので。普通のベッドじゃなく固いですし、じっとしてないといけない」と“死体役”に挑戦した松坂のプロ根性に脱帽。
大友監督は、死体となった鈴木の目から涙がこぼれ落ちるシーンを挙げ「あれがこの映画ですごくやりたかったことで、この映画のロマンがあると思っている。死んでいるから呼吸が出来ないのに、(松坂)桃李くんが『やる。目をつぶって呼吸しないで泣いてみせる』と言うんです。(結局)カメラをずっと回して、『ん……出ない』みたいな(笑)。死んでいるという設定で涙を流すなんて、そんな無茶苦茶な要求はない」と松坂の挑戦に驚かされたエピソードを語った。
抑えた演技でキーキャラクターになりきった栗山は、「今まで出演した映画は、作品として見るよりは自分の仕事を見るという感覚だったので、客観的に見られなかったんです。この作品はすごく入り込んじゃう要素があって、初めて客観的に見てストーリーで感動したりショックを受けたり、素直に感じられた」と感慨深げに語った。
「秘密 THE TOP SECRET」は、吉川晃司、織田梨沙、リリー・フランキー、椎名桔平、大森南朋、大倉孝二、木南晴夏、平山祐介らが脇を固める。
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