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鬼才スコリモフスキ、ベネチア映画祭生涯功労金獅子賞受賞 新作予告公開

2016年7月27日 08:00

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「イレブン・ミニッツ」 の一場面
「イレブン・ミニッツ」 の一場面
(C)2015 SKOPIA FILM, ELEMENT PICTURES, HBO, ORANGE POLSKA S.A., TVP S.A., TUMULT

[映画.com ニュース] ポーランドの鬼才、イエジー・スコリモフスキ監督が第73回ベネチア映画祭の生涯功労金獅子賞を受賞した。映画祭ディレクターのアルベルト・バルバラは「1960年代のヌーベルバーグ期に生まれた現代映画の、代表的な主導者のひとりだ。彼とロマン・ポランスキーは、その時期のポーランド映画の刷新にもっとも貢献した人物である」「いまだ、現代的で自由、革新的で過激に反逆的で大胆」と、1960年代に亡命を余儀なくされ、不遇な状況下にあっても外国で映画を作り続けたスコリモフスキへの功績をたたえると共に、敬意を表した。

同賞は映画に対して貢献した人物に対して授与する賞で、今年から映画監督あるいは映画製作に関わる人物と、俳優または女優の2人に贈られることとなり、スコリモフスキ監督と共に、フランスの名優ジャン=ポール・ベルモンドが同時受賞した。

スコリモフスキが祖国に戻ってから発表した、「アンナと過ごした4日間」「エッセンシャル・キリング」、そして最新作「イレブン・ミニッツ」に関しては、「常に新しいフィールドを開拓していく、衰え知らずの驚くべき力を提示しており、それは、現在の映画界の最も闘争的で独創的な映画監督たちの中に彼を位置づける」と評された。

なお、このほど公開された「イレブン・ミニッツ」予告編は、高級ホテルの一室で、映画監督と妖艶な女優が怪しげな会話を繰り広げるシーンや、その女優の夫とみられる青あざをつけた男ら、登場人物の一つ一つの不可解な行動が、謎に満ちた様子で語られ、ラストシーンを暗示するような不穏な映像に仕上がっている。

イレブン・ミニッツ」 は、8月20日ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。

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