大会直前に負傷など暗雲立ち込めるなか「栄光のランナー」になれるのか?本編映像公開
2016年7月22日 19:30

[映画.com ニュース] 1936年のベルリンオリンピックで4つの金メダルを獲得した、アメリカ人陸上選手ジェシー・オーエンスの半生を描く「栄光のランナー 1936ベルリン」の本編映像が、公開された。
映画は、オーエンス(ステファン・ジェームス)が偉業を成し遂げるまでの2年間にスポットを当てる。中学時代から陸上選手として活躍してきたオーエンスはオハイオ州立大学に進学し、コーチのラリー(ジェイソン・サダイキス)の元で練習に励むが、当時のアメリカでは人種主義を打ち出すドイツのナチス政権に反対し、オリンピックのボイコットを訴える世論が強まっていた。「グローリー 明日への行進」のジェームスがオーエンスに扮したほか、「モンスター上司」のサダイキスがラリーを演じる。
本編映像では、オーエンスが全米大学陸上のトップアスリートが集まる“ビッグテン選手権”決勝で衆目を驚かせるシーンが切り取られている。大会前に負傷し、ラリーは「棄権しよう。その体じゃ無理だ。歩くのもやっとだろ」と出場を反対するが、オーエンスは「3日休んだから大丈夫。100ヤード走を見て決めて」と涼しい顔。観客席の白人からは黒人のオーエンスにブーイングの嵐が吹き荒れるが、“完全アウェー”の状況をものともせず力強い走りで断トツのトップを記録する。
オーエンスは、1935年に行われた同大会で世界新記録3つとタイ記録1つをたたき出し、その名をとどろかせた。本編映像からは、天才的な走りはもちろん、「走らせてください」とハングリー精神むき出しでラリーにこん願するなど、逆境をものともしないメンタル面の強じんさをうかがい知ることが出来る。
「栄光のランナー 1936ベルリン」は、「リーピング」、「24 TWENTY FOUR(シーズン 1)」の製作総指揮兼監督として知られるスティーブン・ホプキンス監督がメガホン。「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のジェレミー・アイアンズ、「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」のウィリアム・ハート、テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のカリス・ファン・ハウテンが脇を固める。8月11日から全国公開。
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