クエンティン・タランティーノ監督、自身最高のキャラクターを明かす
2016年7月20日 12:00
[映画.com ニュース] クエンティン・タランティーノ監督が、7月7日から17日までイスラエルで開催されたエルサレム映画祭に出席。同監督にオマージュを捧げたオープニングセレモニーに登壇し、自身のキャリアを振り返った。
タランティーノはその際、自身が生み出した数々の名キャラクターのなかでも一番のお気に入り、最高だと思うキャラクターを聞かれ、「イングロリアス・バスターズ」(2009)の悪役、ナチスの親衛隊将校ハンス・ランダ大佐(クリストフ・ワルツ)を挙げた。
タランティーノは、「ランダは自分が作り出した最高のキャラクターで、おそらく今後もあれを超えるキャラクターは書けないだろう」とコメント。「最初に脚本を書いている段階では、ランダは特に語学の天才というわけではなかったが、徐々にそうなった。ランダを完璧に演じてくれる俳優が見つからなければ、映画の製作そのものを諦めざるを得ないと思っていた。そして決断の期限まで1週間というところで現れたのが、クリストフ・ワルツだったんだ。彼は素晴らしい。彼にできないことはない」
演じたワルツは同作でアカデミー賞助演男優賞を受賞してブレイクし、さらに同じくタランティーノ監督作「ジャンゴ 繋がれざる者」のドクター・キング・シュルツ役で2度目のオスカーを受賞している。