前田敦子、最も怖かった監督は黒沢清!? それでも再タッグを熱望
2016年7月7日 23:35
[映画.com ニュース] 西島秀俊と香川照之が共演したサスペンス映画「クリーピー 偽りの隣人」(公開中)のトークショーが7月7日、都内で行われ、メガホンをとった黒沢清監督、女優の前田敦子が出席。黒沢監督作「Seventh Code」(2013)で主演した前田が、今作の魅力を語った。
前川裕氏の小説を原作に、元刑事の犯罪心理学者・高倉(西島)が、奇妙な隣人・西野(香川)への疑惑と不安から深い闇へと引きずりこまれていく様子を描く。前田は香川の怪演に言及し、「香川さんが頭から離れないです。最初はかわいらしさもあったんですが、『あの人、お父さんじゃありません』のセリフからすべてが恐怖に変わっていきました」と最敬礼。黒沢監督は「こう言うと失礼かもしれませんが、よくここまでお茶の間の人気ものになりましたね」と舌を巻き、「わかりやすいキャラに親しんでいるお茶の間は、玄人は皆使いたがる個性的な、底知れない俳優は受けつけないと思っていた」と見解を述べた。
一方で前田は、「演出してもらった監督で、一番怖かったのが黒沢監督」と告白。その理由を「紳士で素敵な感じでいてくださるのに、すごく厳しい」「監督がすごく素敵な方なので、ちゃんと応えたいと思うんでしょうね。愛情を感じれば感じるほど、『どうしよう、応えなければ』となったのを覚えています」と愛情ゆえの恐怖を明かすと、黒沢監督は「それは心外(笑)。厳しくないですよ」と苦笑を浮かべていた。
そんな黒沢監督は、「『Seventh Code』では、前田さんこそすごかった」と意趣返しとばかりに称賛。撮影を「ウラジオストックで朝から晩までハードに撮影しているなか、夜中1時くらいに歌うシーンがありました」と振り返り、「曲を流すとアイドルになるんです。(共演の)鈴木亮平さんとモニターを見ながら、『僕たち、すごいものを見ている』と言い合いました」と脱帽。さらに、「さっき演技していた女優とは、全く違う人が歌っている。これがプロだと学びました」と褒めちぎった。
またこの日は七夕なだけに、2人に「願いは?」との質問が。「食べることが一番幸せ」という前田は、「いくら食べても太らない体になれますように。すみません、子どもっぽくて」とニッコリ。黒沢監督は立て続けに作品が公開されたことを喜びつつ、「次の1本を撮った後、ためてきた企画がほぼ終わります。小さな規模でもいいので、年に1本ペースくらいで、今後も地道に撮り続けられたら」と告白した。さらに、製作中止となった前田出演の日中合作映画「一九〇五」を引き合いに「その映画も含め、今後も細々と映画を撮り続けられたら」と意欲を見せると、前田は「監督との作品が夢に終わりませんように、に変えます」とちゃっかり願いを変更していた。
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