「ディア・ハンター」マイケル・チミノ監督が死去 享年77歳
2016年7月4日 11:30

[映画.com ニュース] ベトナム戦争を描いた1978年の傑作「ディア・ハンター」で知られるマイケル・チミノ監督が7月2日、米カリフォルニア州ビバリーヒルズの自宅で死去した。77歳だった。
カンヌ映画祭ディレクターのティエリー・フレモーが、自身のTwitterで最初にチミノ監督死去の報をツイートした。現在のところ、死因は明らかになっていない。
チミノ監督は1939年2月3日、ニューヨーク生まれ。「ダーティハリー2」「サイレント・ランニング」の脚本を手がけたのち、74年の「サンダーボルト」で監督デビュー。2作目の「ディア・ハンター」は、若き日のロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・サベージ、故ジョン・カザール、メリル・ストリープらを主演に迎え、ベトナム戦争で心身に傷を負った若者たちの姿を描き、アカデミー賞の作品賞と監督賞を含む5部門を制したほか、高い評価を獲得した。
しかし、次の監督作となった「天国の門」(80)が、予算を大幅にオーバーして巨額の製作費を注ぎ込んだにもかかわらず、興行的に失敗し、製作したユナイテッド・アーティスツを倒産に追い込む結果となり、以降は仕事に恵まれなかった。その他の作品に「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」(85)、「シシリアン」(87)などがある。
関連ニュース





