映画会社を倒産させた伝説の作品が甦る! マイケル・チミノ「天国の門」デジタル完全版予告
2013年8月14日 18:00
[映画.com ニュース]映画製作会社ユナイテッド・アーティスツを倒産に追い込んだマイケル・チミノ監督の伝説的作品をデジタル修復し、初公開から30余年を経て10月に上映される「天国の門 デジタル修復完全版」の予告編が公開された。
クリス・クリストファーソン、クリストファー・ウォーケン、イザベル・ユペールらが出演、アメリカ史の恥部と言われたジョンソン郡戦争を題材に、1981年に発表した3時間半を超える西部劇超大作。製作費が莫大に膨れ上がり、興行的にも大失敗したものの、ヨーロッパや日本では高い評価を得ており、昨年のべネチア映画祭でデジタル修復版が上映され話題となった。
当初は上映用のマスターネガがなく、数年前に世界中から状態の良いプリントを集めて修復版が作られた。このほど公開が決まったデジタル修復版はチミノ監督の監修のもと、3色分解されたネガをスキャンしデジタル合成して完成した。
予告編では、19世紀末に東欧移民を排斥しようとワイオミング州の牧場主たちが企み、入植者たちが武装し戦いに挑む模様が切り取られている。時代に翻弄される人々の生きざまを描いた本作の壮大なスケール感が感じられる。
「爆音映画祭」で知られる本作の配給会社boidから、前売り券や「マイケル・チミノ読本」、映画のパンフレットなどを組合わせた「『天国の門』応援セット」が、8月20日より上映劇場とboid通販サイト(boid.ocnk.net)で発売される。1万円以上のセット購入者は、公開支援のクレジットとして本編最後に名前が記載されるという豪華特典が付く。
「天国の門 デジタル修復完全版」は10月5日シネマート新宿、10月26日シネマート心斎橋で上映。