「銀魂」が小栗旬主演で実写映画化!福田雄一のメガホンで2017年公開へ
2016年7月1日 07:00
空知英秋氏の原作漫画は、抱腹絶倒のギャグと壮絶なアクション、厚い人情を詰め込んだ痛快エンタテインメント。2004年に連載がスタートし、単行本の累計発行部数は5000万部を突破。06年からテレビアニメ版が放送されており、10年の長編アニメ「劇場版 銀魂 新訳紅桜篇」は興行収入10.7億円、13年の「劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」は興収17億円の大ヒットを記録した。満を持しての実写映画版は、17年公開に向け7月に撮影が開始される。
「勇者ヨシヒコ」シリーズや「HK 変態仮面」シリーズで成功を収めてきた福田監督は、「原作の魅力を実写化でも表現できればと、僕が確たる信頼を寄せている最強のキャスト、スタッフに集結していただきました」と力説。さらに、「空知先生にお会いした時に『福田監督ということは今回ももちろん低予算ですよね!』と言われたのですが、銀魂ともなると、残念ながら?たくさんの予算をいただけました。この予算、たくさん笑えて感動出来る銀魂のために使い切りたいと思います」と独特の言い回しで決意表明をした。
そして原作者の空知氏は、「メンバーが豪華だろうと原作が原作ですから基本泥舟」と毒舌を交えながら、「もう今さら何をやっても読者の皆さんの銀魂のキャラ像はブレないと信じていますし、ここに集まってくれた方々はそういう覚悟もしたうえで、それでも泥舟でもいいから乗りたいと言ってくれた方々」と期待感をあらわにする。「わざわざ沈む船に乗り込んだ『現代』の『侍』達の姿を見て、笑うも結構、泣くのも結構。映画と一緒にその顛末もお楽しみあ~れ」とコメントを寄せた。
舞台はパラレルワールドの江戸。宇宙からやってきた“天人(あまんと)”の台頭と廃刀令により、かつて興隆を極めた侍は衰退の一途をたどっているという設定だ。そんな時代に、己を信じる侍魂を堅持し続けるちょっと変わった男・銀時が、ひょんなことから出会った仲間の身に起きる様々な事件を描く。
小栗が扮する銀時は、かつて攘夷戦争に参加し、“白夜叉”の異名を持つ伝説の侍。普段は向上心ゼロの怠け者だが、剣の腕は抜群で、決めるところはビシッと決めるギャップが男性だけなく女性にも人気を博している。小栗自身、「銀魂」ファンであり、原作27巻には「小栗旬之介」というパロディキャラも登場する。
これまで幾度となく実写化企画が集英社に持ち込まれているが、このほど実現したのは福田監督の存在が大きいという。松橋真三プロデューサーは「連載がクライマックスに向けて大いに盛り上がっている今というタイミングと、そして何より、福田雄一という作品と相性がピッタリの稀有な作家で作りたい、という提案に空知先生も興味を示してくれました」と明かす。そして、「私は何も心配していないし、ファンの皆さんにも期待してほしい。なぜなら、私の手元にある福田さんの書いた台本、すげえ面白いんです」と早くも手ごたえをにじませている。
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