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綾野剛、中村獅童の罵声「聞いてんのかコラ」にパニック「戦々恐々でした」

2016年6月25日 15:55

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舞台挨拶に立った綾野剛
舞台挨拶に立った綾野剛

[映画.com ニュース] 日本警察史上最大の不祥事とされた“稲葉事件”を題材にした映画「日本で一番悪い奴ら」が6月25日、全国178スクリーンで公開初日を迎え、主演の綾野剛をはじめ共演のピエール瀧、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、木下隆行(TKO)、メガホンをとった白石和彌監督が東京・丸の内TOEI1での舞台挨拶に出席した。

北海道警察の刑事・諸星が、正義感をたぎらす一方で点数稼ぎのために裏社会へ足を踏み入れ、やがて取り返しの付かない悪事に手を染める姿を描いた。悪徳警官・諸星の26年間を演じた綾野は、「こう見えて少女漫画ベースの映画も大好きですし、よく見に行きます。たまにはキュンキュンしたいんです」と茶目っ気たっぷりに話しながら、「それと対極の作品があることで、日本のエンタテインメントシーンがきちんと底上げされると信じています」と矜持をのぞかせる。一方の白石監督も、「(今作は)役者が輝いてなんぼ。ここまで“悪い人”が輝く映画になったことは誇りに思います」と手応えを語った。

また、パキスタン人役に扮した植野は、印象的なシーンとして「僕と剛くんとの格闘シーン」を挙げ、撮影では緊張からアクションのミスを連発したことを告白。すると綾野が「彼の今後の芸能人生に影響を与えたい」と声をかけ、植野とともに一連の流れを実演した。「行雄くんが僕の足を狙って蹴ってくるはずが、この人この辺(腰辺り)にきたんですよ。だから僕も高く飛んで避けなきゃいけなかった」など詳細に指摘した後、「その後に、僕はクツを投げて『死ねクソ、このクズが!』みたいなことを言っているんですが、アドリブです。心の声がオンになってしまった(笑)」と言い放ち、場内を沸かせた。

さらに綾野は、諸星が中村獅童扮する暴力団幹部・黒岩と初対面する場面に言及。「獅童さんは持っているエンジンがあまりにも違うので、すごいパワーで来るんです。(劇中で)いきなり『はい、こんにちわ~』って言って部屋に入ってきた時点で、僕は戦々恐々でした」と振り返り、「最初はゆったり滑らかにしゃべっているのに、『おい、聞いてんのかコラ!』と叫ばれます。その瞬間、本当にちょっとテンパってしまいました」と明かす。それでも綾野は、獅童に感謝の念を示し「あのシーンは獅童さんに引っ張ってもらい、こちらも引けないので途中から『やんのかコラ』『なめてんのかコラ』みたいに、アドリブ合戦になりましたね」と胸を張っていた。

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