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佐藤浩市、因果ある緒形直人、永瀬正敏との初共演に感慨「プロとして共通言語あった」

2016年6月19日 19:23

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舞台挨拶に立った佐藤浩市、緒形直人、永瀬正敏
舞台挨拶に立った佐藤浩市、緒形直人、永瀬正敏

[映画.com ニュース] 俳優の佐藤浩市緒形直人永瀬正敏が6月19日、映画「64 ロクヨン」の大ヒット御礼舞台挨拶を東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行った。観客動員は、前編が公開44日で約140万人、後編が同9日で75万人と計215万人に到達。この日、2部作をイッキ見した観客に紅白の64(蒸し)まんじゅうが64個限定で振る舞われた。

同作で通算15回目の舞台挨拶となった佐藤は、「多くの方に見ていただけたことで、こういう大人のエンタテインメントが今後、いろんなところに波及していけばありがたい」と感慨深げ。緒形も、「もっと一気に見る良さを伝えていただきたい」とさらなる動員を呼びかけた。

3人は初共演だが、佐藤は緒形の父の故緒形拳さんと1983年「魚影の群れ」で、緒形は佐藤の父の故三国連太郎さんと2007年「北辰斜にさすところ」で共演。永瀬も、91年「息子」で三国さんと、04年「隠し剣 鬼の爪」で緒形さんとそれぞれ共演している因果関係がある。

それだけに佐藤は、「2人とやるのは楽しみだったし、感慨深いものがあった。永瀬くんとは相米慎二という共通の監督もいたけれど、出所、出自ではなく個としてきっちりやっている人間同士、感慨とは別にプロとして一緒にやれる共通言語があった」と満足げに話した。

一方、緒形と永瀬は同世代だが、ともに時代を隔てて起こる少女誘拐事件の被害者の父親という微妙な関係の役どころだったため、緒形は「永瀬さんがマネジャーを介して『距離を置かせてください』と言われてきて、非常に繊細な方だと思った。自分のことしか考えていない私は目崎(目先)です」と、自身の役名に絡めた自虐ネタを披露。永瀬も、「いろいろな思いがありましたけれど、緒形さんにお会いして気安く手を挙げちゃう自分がいて、その後で『終わったら』と言ったのを覚えています。とても勉強になりました」とこちらも自ちょう気味に振り返った。

この日は「父の日」だったため、佐藤は三国さんに対し「ひと言ではとても言えないが、彼であることで自分が芝居、映画に立ち会えて助かったことはある。いい意味でも悪い意味でも。三国が僕を育てたと感謝はしている」と照れながら告白。一方の緒形は、拳さんに対し「父親としてしか見ていなかった。子どもが見られる映画に出ていなかったので。しかも、メイクを落とさずに帰ってくるので、返り血がついていたりすごいクマがあったりして、友達が凍り付いていた。随分、迷惑しました」と明かし、会場の笑いを誘っていた。

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