“偽名”でオスカーを受賞した脚本家を描く「トランボ」、豪華キャスト陣のインタビュー映像公開!
2016年6月17日 18:00
[映画.com ニュース]ハリウッドから弾圧を受けながらも本名を隠して「ローマの休日」の脚本や「黒い牡牛」の原作を手がけ、オスカーを2度受賞した脚本家、故ダルトン・トランボさんの波乱に満ちた生涯を描いた「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」の特別映像が、公開された。関係者のインタビューや本編映像、メイキング映像から、希代の脚本家トランボ(ブライアン・クランストン)の人物像に迫っている。
舞台は、第2次世界大戦後、赤狩り(政府が共産党員および支持者を追放すること)が猛威をふるうアメリカ。労働問題に取り組む売れっ子脚本家トランボは議会での証言を拒んだことから投獄され、ハリウッドのキャリアを絶たれてしまう。トランボは逆境にめげず、偽名を使って次々と優れた脚本を世に送り出し、再起への道を踏み出していく。テレビシリーズ「ブレイキング・バッド」で知られるクランストンが不屈の闘志とユーモアをあわせ持ったトランボを熱演し、第88回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
クランストンは、議会でき然とした態度をとったトランボの心情を「思想の自由を侵す権利など議会にはない。『共産党員だったことは?』という質問こそ“非米的”と彼は考えた」と解説する。刑務所で服役したのち、トランボは再び脚本家として歩み始めるが「トランボは実名で書けず、B級映画を作るキング兄弟に雇われた。キング兄弟の仕事を(同じくハリウッドから追放された脚本家)仲間と手分けしたんだ。彼は現状を変えようとした。書き続けていれば追放は無意味だと示せる」と信念を語る。映像中には、故トランボさん本人が「世界中のどこであろうと権力は恥知らずな言い分で、個人の考えに干渉する」と確固たる意志を語った記録映像も挿入されている。
劇中ではトランボと家族の関係も重要なキーになっており、トランボの娘ニコラを演じたエル・ファニングは「父娘の関係はこじれてニコラは父と口論する」と語る。かつては家庭人だったが、出所後は家族を差し置いて執筆にのめりこむようになったトランボが、妻クレオ(ダイアン・レイン)に「傷ついているのはあなただけじゃないの」と諭されるシーンが描かれ、本作が家族の絆を描いたドラマでもあることが示される。レインは「クレオはどんなことでも切り抜けるガッツがあって、大変なときでも夫や子どものために強くなれた」と語っている。
女優出身の辛口映画コラムニストで、トランボの“敵役”ヘッダー・ホッパーを演じたヘレン・ミレンも登場し、「救済と正義の物語よ。最後には勝利する」と作品の魅力に太鼓判を押している。
「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」は、7月22日から全国公開。
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