板尾創路 芸人、俳優、映画監督…「あいまいな立ち位置が心地いい」
2016年6月5日 15:00

[映画.com ニュース] 芸人、俳優、映画監督として才能を発揮する板尾創路が、CS映画専門チャンネル「ムービープラス」で放送中のオリジナル番組「この映画が観たい」に出演。期待にたがわぬ個性豊かな5本のお気に入り映画を通して、「衣食住、そして映画というほど人間には必要なもの」と映画への思いを熱弁し、現在の幅広い活躍ぶりには「あいまいな立ち位置が心地いい」と語っている。
ゲストのかけがえのない“映画体験”と、それにまつわる人生エピソードを紹介する同番組で今回、板尾が選んだのは「マタンゴ」(1963)、「2001年宇宙の旅」(68)、「小さな恋のメロディ」(71)、「パピヨン」(73)、「モールス」(2010)。ジャンルも製作国もバラバラだが、どの作品も板尾創路という“表現者”を形成する上で欠かせないものになっており、非常に興味深い。
漂流した若者が無人島で“第三の生物”マタンゴに遭遇する和製ホラー「マタンゴ」は、「子どもながらに怖くてトラウマになった。追い詰められた大人たちの人間模様や心理描写がとてもリアルで、今見ても古臭さを感じない」。円谷英二氏が特撮を担当しており「どんな題材であれ一流の人たちが真面目に作れば、こうして今の時代に残るというのが素晴らしい」と時空を超える映画の魅力を語る。

「映像、ドラマ、音楽が際立っていてとても贅沢。世界観で見せる、ドえらい映画」と絶賛するのが、スタンリー・キューブリック監督による不朽の名作「2001年宇宙の旅」だ。初見では「ピンとこなかった」というが、何度も見直すうちに「だんだん良さがわかってきたし、この作品があったからこそ『スター・ウォーズ』も生まれたと思う」と持論を展開した。
意外なのが「小さな恋のメロディ」だが、本人にとっては「母親とリバイバルを見に行ったのがきっかけ。映画を見て初めて感動し、面白さを知った作品。これがなかったら、俳優も監督もやっていないはず」と思い入れは格別。当時、小学生だった板尾少年が同作を好き過ぎて取った驚きの行動とは。時を経て出会った「モールス」には、「小さな恋のメロディ」に通ずる「ピュアゆえの切なさ」を感じたという。
脱獄劇の傑作として名高い「パピヨン」は、長編監督デビュー作「板尾創路の脱獄王」(10)に強いインスピレーションを与えており「映画を撮ってみて、やっぱり脱獄劇は面白いなと。自然とドラマになりますね」。続く監督作「月光ノ仮面」(12)も高く評価され、「監督するからには、オリジナルにこだわりたい。違うジャンル…例えば純愛ものを僕なりに撮れればと思うし、ホラーでもSFでもいい。いろんな映画を撮りたいですね」と監督業への意欲も燃やしている。
「この映画が観たい板尾創路のオールタイム・ベスト」は、6月6日午後11時からムービープラスで初回放送予定。
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