「太陽」入江悠監督、神木隆之介のアドリブに賛辞!「こちらの想像を超えた」
2016年5月30日 17:30
[映画.com ニュース] 神木隆之介と門脇麦が共演した映画「太陽」(公開中)のメガホンをとった入江悠監督が、5月29日に東京・角川シネマ新宿で舞台挨拶を行い、観客からの質問に答える形で脚本作りや撮影現場の様子、俳優陣について語った。
劇作家・演出家の前川知大が主宰する「劇団イキウメ」の人気舞台を映画化。科学的に進歩した肉体を持ちながらも太陽の下で生きられない新人類“ノクス”と、貧しい暮らしにあえぐ旧人類“キュリオ”に人類が分断された近未来を舞台に、対立と融和、葛藤、その果てに待つ決断を描き出していく。
現在、京都で新作の撮影中だという入江監督は、本作に関するレビューや感想をネット上などでチェックしているそう。「僕の中でもまだ(作品の解釈について)答えは出ていないんです」と明かした上で、「この映画は日本ではあまりなかったジャンルの作品。みなさんの感想から僕自身、学ぶことが多いです」と語る。
入江監督は、俳優の演技にうならされた出来事として、神木演じるキュリオの主人公・鉄彦が怒りと悔しさで地団駄を踏むシーンを挙げる。こちらは神木の完全なアドリブで「監督は(俳優に)『地団駄踏んで』なんて怖くて言えない。そんな人、見たことないから(笑)。でもキュリオのこの青年だと成立した。神木くんがこちらの想像を超えてやってくれた」と称賛した。
観客からは、舞台版との違いについての質問が続出。映画はリアルな描写が多く、キュリオの生活や人間性がよりシビアに描かれているという印象を持った観客が多い様子。入江監督は脚本段階で「予算や日本映画のSF描写の限界もあって、ノクスのシーンを削ることが多かった」と説明。ヒップホップグループ「ライムスター」のメンバーで映画評論も手がける宇多丸の「入江悠は『こんな村イヤだ!』というヤツらに共感する作家性がある」といった映画評を引用し、「確かにそういう部分はあるのかも(笑)。(過去監督作)『SR サイタマノラッパー』もそういう映画だった」と同調した。
なお舞台では、先日死去した蜷川幸雄さん演出による「太陽2068」も2014年に上演されたが、蜷川版には入江監督と前川が執筆した映画用脚本の内容も反映されたという。「本当は映画が先のはずだったけど、ダラダラしていたら蜷川さんに追い抜かれたんです(笑)」と振り返っていた。
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