“ロッキー芸人”スタスタローン、「サウスポー」にKO!「ボロ泣きしちゃったよ、エイドリアーン!」
2016年5月27日 17:30
[映画.com ニュース]ジェイク・ギレンホールがボクサー役に挑戦した「サウスポー」と、涙を流して心のデトックスを図る「涙活」のコラボ試写会イベントが5月26日に都内で開催され、シルベスター・スタローンのモノマネタレント・スタスタローンと泣ける落語=“泣語”の噺家(はなしか)・泣石家霊照が参加した。
最愛の妻モーリーン(レイチェル・マクアダムス)と死別し、さらに一人娘とも引き離されてしまったボクシングの元世界チャンピオン、ビリー・ホープ(ギレンホール)が、過去の自分から脱却するためにボクシングトレーナーのティック(フォレスト・ウィテカー)に師事し、再起をはかるさまを感動的に描く。
本イベントは、「涙活」の提唱者・寺井広樹氏が「サウスポー」を涙活での上映にふさわしい“感動映画”に認定したことから実現したもの。泣石家に対して「ボクシングの感動映画といえば『ロッキー』だ! 『サウスポー』なんて俺は認めない」と映画を見る前からけんか腰だったスタスタローンだったが、試写後には「ボロ泣きしちゃったよ、エイドリアーン! モーリーン!」と絶叫。「(ホープの)娘が父の試合を見に行こうとするところがたまらない」と感動冷めやらぬ様子で語った。さらに、“「サウスポー」を認めた証”としてチャンピオンベルトを譲り「ぜひ防衛してほしい」とエールを送った。
家族愛を描いたドラマだけでなく「トレーニング デイ」(2001)、「イコライザー」(14)を手がけ、自身もボクサー経験を持つアントワン・フークア監督がこだわり抜いたファイトシーンが大きな見どころだが、スタスタローンも「無茶苦茶リアル。(本物の)ボクシングの試合みたい」と画面からほとばしる迫力を絶賛する。
ロッキーになりきり「俺は集金屋からチャンピオンになったけど、ホープの方がどん底だった」と比較したスタスタローンは、モーリーンとロッキーの妻エイドリアンについて「やっぱり(ボクサーの)奥さんって(夫を)守ろうとするんだね。あれ(モーリーン)はいいエイドリアンになるね」とのロッキートークで泣石家の笑いを誘っていた。
「サウスポー」は、主題歌も手がけたラッパー・エミネムの半生がモチーフになっている。6月3日から全国公開。