菅田将暉、「二重生活」岸監督の作る空気がナチュラルすぎて「寝るシーンで本当に寝てしまった」
2016年5月25日 11:00
[映画.com ニュース]「映画 暗殺教室」シリーズ(15~16)、「ピンクとグレー」(15)、「ディストラクション・ベイビーズ」(16)など話題作の出演が続く菅田将暉が、門脇麦の相手役を演じた「二重生活」について語った。
直木賞作家・小池真理子氏の同名小説を、NHK特集ドラマ「ラジオ」で文化庁・芸術祭大賞を受賞した岸善幸監督が大胆に脚色して映画化。修士論文の準備に追われる大学院生・珠(門脇)は、担当の篠原教授(リリー・フランキー)から、1人の対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を提案される。尾行に抵抗感を覚える珠だったが、ある日書店でマンションの隣に住む編集者の石坂(長谷川博己)を目撃し、石坂の尾行を開始する。
珠と同せい中の恋人でゲームグラフィックデザイナーの卓也に扮した菅田は、出演を決めた理由を「新しい可能性がたくさんあると感じました」と語る。「年齢や作品を重ねるとどうしても新鮮なことが減っていくと思うのですが、面白みのあるチャレンジができそうな予感がしたというか、期待感がふくらむ脚本でした。いい意味でどういう映画になるか想像できない部分があったので、そこが楽しみでした」。
本作では黙々と仕事をこなしつつ、珠を見守る卓也を自然体で演じており「岸さんの作る空気が、本当にナチュラルなんです。リラックスしすぎて寝るシーンで本当に寝ちゃいましたから(笑)。家で普段過ごしているみたいなゆったりとした感じでした」とほほ笑む。静ひつな作品だけに「この映画においてセリフの音量ってすごく大事だと思うのですが、これくらいのトーン(でセリフを話すの)ってなかなかできないんですよね。変に声を張ってしまったりして」との困難もあったそうだが、「門脇さんの声を聞くだけで、自然なトーンで会話できたような気がします」と門脇と呼吸を合わせてなじませていったという。
菅田はさらに、自身の役柄について深く考察する。「卓也はクリエイティブな仕事をしている人だからこそ、お互いの(会話の)ラリーを大事にしている人だと思います。元々絵を描いていて、今は仕事をして生活をしていかなくてはならないから、グラフィックやゲームのデザインをしている。絵の才能がすごくあるわけではないけれど、全く関係ないことを仕事にするのも嫌だし、と最初は嫌々始めたところもあったと思うんです。でも頑張っていたら、評価され始めたという過程があって。男としては、その過程を1番見て、褒めてほしいんですよ。大好きなものを、違う形で仕事にするつらさ。でもそれを乗り越えて、その道で評価をされるってすごいことだと思いますから」。
「二重生活」は、6月25日から全国公開。
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