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森田剛、伊ウディネの観客1200人から喝さい!初主演作「ヒメアノ~ル」がプレミア上映

2016年4月27日 05:00

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吉田恵輔監督(左)とサブリナ・バラチェッティ氏
吉田恵輔監督(左)とサブリナ・バラチェッティ氏

[映画.com ニュース] 「V6」の森田剛が映画初主演を務めた「ヒメアノ~ル」が4月25日(現地時間)、イタリアで開催中の第18回ウディネ・ファーイースト映画祭コンペティション部門でワールドプレミア上映され、森田とメガホンをとった吉田恵輔監督がテアトル・ヌオヴォでの舞台挨拶に出席。場内を埋めつくした約1200人の観客が、森田の怪演に対し拍手喝さいを送った。

ヒミズ」「シガテラ」の古谷実氏が生み出した“実写化不可能”の問題作を、森田、濱田岳佐津川愛美、ムロツヨシの共演で映画化。ビルの清掃員として働く岡田(濱田)とカフェ店員・ユカ(佐津川)のピュアな恋愛と、快楽殺人犯・森田正一(森田)の凶行を同時進行で描く異色サスペンススリラーだ。

劇場前は、イタリアのみならずヨーロッパ各地や南米から訪れた観客が長蛇の列を作るほどの盛況ぶり。事もなげに人を殺めていく森田正一の容赦ない暴力と、岡田たちのコミカルな青春がスクリーン上で交じり合うさまを、会場全体が固唾をのんで見届けた。エンドロールが流れ終わると、森田と吉田監督を称賛する万雷の拍手が場内を包み込んだ。

緊張の面持ちで登壇した森田だったが、「海外のこういった形で映画祭に参加することが初めての経験ですが、ウディネに来ることができ、光栄です。また、このタイミングで吉田監督に出会えたことも、すばらしい出会いだと思っています」とニッコリ。そして、「映画祭というものにはご縁がないだろうと思っていました」と語った上で、「今後もタイミングがあえば是非参加したいです!」と高らかに宣言した。

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約8年ぶりの海外映画祭となった吉田監督は、「イタリアに来る1週間ぐらい前から、仕事の相手に『来週からイタリアにいるのでスケジュールがありません』と言うことができて、とても気持ち良かったです」とおどけてみせる。それでも、「予想外のところで笑ってくれたり、ビックリするくらいのリアクションの大きさで、ウディネのお客様と一緒に作品を観賞できて良かった」と観客の反応に上機嫌の様子だ。

また、本映画祭で生涯功労賞に輝いた大林宣彦監督(「転校生」「時をかける少女(1983)」)も、2人の才能を称賛。さらに映画祭代表のサブリナ・バラチェッティ氏は「緩急の効いたストーリー展開は、ヒリヒリと観客をしめつけ、最後は憐れみさえも感じる」とコメントを寄せ、フェスティバルアンバサダーのマーク・シリング氏は「ライトコメディからダークドラマへの急展開。心構えなしには見られない怪作の誕生だ」と絶賛した。

ヨーロッパ最大のアジア映画祭であるウディネ・ファーイースト映画祭は、現地時間4月30日に観客賞が発表される。「ヒメアノ~ル」は、5月28日から全国で公開。

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