上川隆也、「大地の子」以来の山崎豊子作品に「演じがいある役に巡り合えた」
2016年4月20日 20:51

[映画.com ニュース]WOWOW開局25周年記念作品として山崎豊子氏の小説を連続ドラマ化した「沈まぬ太陽」の完成披露試写会が4月20日都内であり、主演の上川隆也をはじめ、夏川結衣、檀れい、板尾創路、小泉孝太郎、草刈民代、 若村麻由美、國村隼、渡部篤郎が舞台挨拶に登壇した。
「華麗なる一族」「白い巨塔」など多くの作品が映像化されてきた人気作家・山崎豊子氏の不朽の名作を異例の全20話で映像化。国民航空という巨大企業の中で労組委員長として苦難の人生を歩む恩地元の半生を描き出す。
冒頭、登壇陣を代表して熊本地震の犠牲者への哀悼の意と被災者へのお見舞いの言葉を口にし「1日でも早く復興されることをお祈り申し上げます」と沈痛な面持ちで語った上川。山崎作品への出演は、自身にとって出世作でもあるNHKのドラマ「大地の子」以来、およそ20年ぶり。今作でも波乱に満ちた人生を送る主人公を演じるが、上川は「演じれば演じるほどつくづく思うのは、恩地は我々と同じ等身大の人物だということ。そこに難しさ、醍醐味を感じつつやってますが、演じがいのある役に巡り合えました」と充実した表情を見せた。
恩地の周囲の男たちも一癖も二癖もある魅力的な人物ばかり。恩地と同じ労組に属するも、やがて決別し、出世の道をひた走る行天を演じる渡部は、“悪役”“憎まれ役”ともいえるこの大役を前に「果たして私に務まるのか? 不安の中を手探りでやっています」と語る。國村は経営陣の堂本役を「恩地がひどい目に遭うのは、全て私のせい」とニヤリ。元々、原作を読んだ時点でこの役に最もひかれていたそうで「とんでもない男ですよ」と愉快そうに話した。
小泉は自分が生まれる以前の時代を舞台にしたドラマを楽しんでいるようで「七三分けも貴重な体験です」とほほ笑むが、その中で「恩地と行天の部下として、おふたりの芝居を間近で見て、心が突き動かされました」と興奮気味に語っていた。アフリカのタンザニア、そして中東のドバイでの海外ロケを敢行し、全20話の長丁場とあって現在も撮影は続くが、上川はキャスト・スタッフの思いを代弁し「山崎さんの原作のエッセンスを込められるようにと撮影に臨んでいます!」と意気込みを見せた。
WOWOW「連続ドラマW 沈まぬ太陽」は5月8日から放送開始。
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